中国では11月11日は「光棍節=シングルデー(独身の日)」と呼ばれ、特にネット通販が盛んに行われる日として知られている。2014年の独身の日、TaobaoやTmallを運営するアリババグループの決済プラットフォーム「Alipay」を通して93億ドル、日本円で1兆円を超える支払いが行われた。
今年の独身の日に向けてアリババグループは万全の体制をとっている。今年は欧米、日本、中国、韓国を含む25か国、4万以上の事業者が600万点以上のアイテムを販売。また、小売ブランドが中国国内330都市に展開している18万の実店舗も参加し、オムニチャネルでイベントを盛り上げる。モバイルコマースにも注力し、「shake shake」キャンペーンでは、TaobaoあるいはTmallのモバイルアプリを使っているときに端末を振ると、クーポンなどの特典を提供する。
物流面では、アリババグループのCainiao Logisticsが170万人以上の配達員、40万台の車輌、5000の倉庫と200機の飛行機を配備し、独身の日に購入された商品を配達。また、国外の配送パートナーや倉庫と連携し、1日に400万の越境パッケージデリバリーも可能となっている。