広告プラットフォームを提供する米AdRoll社は、2万社以上の広告主顧客がFacebookで展開したリターゲティング広告キャンペーンデータを分析した年次レポート「数字で見るFacebookリターゲティング(日本語版)」を発表。全世界370億のインプレッションを達成した、55,000を超える広告キャンペーンについて、キャンペーンの成果や基準の動向について調査している。
レポートによると、世界的に見て、Facebook上のリターゲティングでは広告主当たりの平均広告費(ASPA: Average Spend per Advertiser)が前年比で平均31%増加。クロスデバイスでのリターゲティングの採用が進み、全体的なキャンペーン成果も向上している。
AdRollのFacebook広告キャンペーンにモバイルでのリターゲティングを追加した場合、インプレッションリーチが60%増、CTRが64%増、クリック単価(CPC)が36%減。AdRollの広告主顧客が既存のディスプレイ広告キャンペーンにFacebookを追加した場合、インプレッションリーチが92%増、表示1000回当たりのコスト(CPM)が9%減、CPCが27%減となっている。
AdRollのパーソナライズされたダイナミッククリエイティブ(動的広告)による広告キャンペーンは、静的(スタティック)広告のクリエイティブと比べてCTRが24%高く、CPCは6%低く、CPAも41%低くなっている。
AdRollは先日、Instagramが最近発表した広告向けAPIのベータテストに参加することを発表しており、AdRollの広告主顧客はInstagramユーザーにリターゲティングキャンペーンでリーチできるようになる予定だ。