『GINGER mirror(ジンジャーミラー)』は、楽天市場に出店しているショップのアイテムの中から、紙の雑誌『GINGER』を制作しているスタッフがセレクトし、モデル、カメラマン、ライターなどが誌面を作り上げた、無料電子ファッション誌。
創刊号となる今回は、紙の雑誌との企画の重複はなく、『GINGER mirror』オリジナルの内容となっているとのこと。アプリではなく、ブラウザで閲覧する仕組み。
ページ数は約100ページ、掲載アイテムは約400、在庫切れ等がなければほぼすべてのアイテムを、楽天市場出店ショップで購入することができる。編集部で見たところ、パンツ、スカート、ニットなど1万円前後のアイテムが多いが、980円のサルエルパンツなども掲載されていた。
20代後半~30代の働く女性をメインターゲットとした雑誌『GINGER』は、創刊当時から楽天市場とのコラボアイテムを開発、誌面から誘導する形でネット通販を行ってきた。
同雑誌を立ち上げ、現在は編集プロデューサーとして『GINGER mirror』にかかわる幻冬舎の片山裕美さんによれば、「コラボアイテムの販売は右肩上がりに伸びている。仕事が忙しく、コスパに厳しく、そしておしゃれに手を抜きたくない『GINGER』の読者たちは、ネット通販との親和性が高くなってきている」とのこと。
『GINGER mirror』にアイテムを掲載することで、ショップから掲載費を得ている場合もあるが、楽天 執行役員 河野奈保さんは「ビジネスモデルについては今回の発表では差し控えたい」とし、「広告費の獲得やアフィリエイト目的ではなく、まずはアイテムの紹介、何より雑誌としてのクオリティを担保することが重要だと考えている」と述べた。
現状、年4回、季刊誌のような形で発行する予定であり、次の発行は6月末を予定。幻冬舎の片山さんは、「紙の雑誌は『こういう女性になってほしい』というメッセージを、『GINGER mirror』はお買い物の便利さを提供するといった住み分けを考えている。それも踏まえて、『GINGER mirror』と楽天市場のアイテムを早く開発していきたい」そうだ。