Z世代向けの企画・マーケティングをおこなう僕と私とは、Z世代向けのマーケティング施策に関する意識調査を実施した。ここでは、同調査結果のダイジェストを紹介する。
約5人に1人がZ世代向け施策に「違和感を覚える」
Z世代向け施策について、Z世代自身がどのように感じるかをたずねたところ、18.2%のZ世代が「好きではない、違和感を覚える」と回答。この割合は「共感できた、好きだと思った」と回答した13.2%を上回る結果となった。
Z世代向け施策に抵抗があるのは「年齢や世代で固定されたイメージが強化されてしまうから(57.3%)」
Z世代が施策に違和感を抱く理由でもっとも多かったのは「年齢や世代で固定されたイメージが強化されてしまうから」(57.3%)だった。そのほか、「Z世代というラベルが押し付けられている気がするから」(35.4%)や「トレンドに乗っただけで、実際には深く理解されていないと感じるから」(30.2%)という声も多く寄せられた。
Z世代の55.4%が、Z世代以外が語る「Z世代」に違和感がある
また、Z世代向けの施策が増えるにつれ、企業・ブランドや人物などが、さまざまな場面でZ世代の特徴や流行について発信するケースが増えているが、Z世代以外の人が「Z世代」について語ることに対して、55.4%が違和感を覚えたと回答。これは、同年代の人が語る場合よりも16.2%高い結果である。SNS上のシェアや口コミに日常的に触れているZ世代は、同世代の意見や感覚のほうが馴染みがあり、受け取りやすい傾向にあるとみてとれる。
Z世代が施策やサービスに期待するのは「自分の興味や好みにあわせた」パーソナライズ
Z世代がもっとも期待する施策やサービスは、「自分の興味や好みにあわせたもの」(37.6%)となっており、「トレンドに左右されない持続的な価値を提供するもの」(22.8%)や「Z世代という括りを意識しないで、個々の多様性や価値観に配慮した施策」(22.0%)も重視されている。一方、「Z世代らしさを強調したもの」(18.0%)は相対的に低く、ステレオタイプにとらわれない、個別ニーズに応じたアプローチが求められていることがうかがえる結果となった。
調査概要
- 調査期間:2024年9月27~29日
- 対象条件:全国のZ世代(15~27歳)男女
- 調査有効回答数:500名
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート