楽天グループ(以下、楽天)が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は、商品の検品を依頼できる「ラクマ鑑定サービス」をコメ兵と共同で提供している。今回、同サービスが「ラクマ最強鑑定」に刷新された。二次流通における偽造品撲滅に貢献することが目的。
2024年1月に本格提供が開始されたラクマ鑑定サービスでは、商品到着後に購入者が検品を依頼し、楽天ラクマ指定の場所へ商品を送る「後から鑑定」機能のみだった。今後は、新たに対象商品を購入した際、購入者の手元に届く前に検品ができる「お届け前鑑定」機能が利用可能となる。同機能は、商品到着前に検品を行うことで購入者の商品発送の手間を削減する。購入者は検品済みの商品を受け取れ、取引完了までの期間が短縮できる。
お届け前鑑定と後から鑑定の各機能は、事業者を除く個人ユーザーが出品するブランド品を中心に提供される。なお、楽天ラクマが指定する400ブランド以上の商品が対象。各機能の対象商品には、検索結果のページおよび各商品の商品詳細ページにお届け前鑑定、または後から鑑定の機能名をバッジとして表示する。なお、出品者、購入者がいずれかの機能を指定することはできない。
お届け前鑑定
対象商品が購入されると、自動的に鑑定拠点へ送られる。送付先はシステムで自動設定されるため、出品者が発送先を変更する必要はない。
鑑定拠点では、楽天から委託を受けたコメ兵が商品の判定を行い、判定結果が「基準内」の場合はコメ兵から購入者へ商品が発送される。判定結果が「基準外」の場合は、取引が自動的にキャンセルされ、商品は出品者へ返品される。また、購入代金は購入者へ返金される。
後から鑑定
対象商品の購入者が、受取評価前に取引画面上の「鑑定を依頼する」ボタンで申し込める。購入者は出品者から商品を受け取ったのち、鑑定拠点に商品を発送することで鑑定サービスを受けられる。指定場所への商品発送費用は、購入者負担となる。同機能を利用するには「取引評価」前である必要がある。