伊藤園と日清食品は、持続可能なサプライチェーンを目指し、往路に茶葉、復路に即席麺を運ぶ「ラウンド輸送」(トラックに積み込んだ貨物を目的地で降ろした後、別の貨物を積み込んで出発地まで帰ってくることで、空車回送区間をなくし、車両の配送効率を高める輸送形態)の毎日運行を開始した。
同連携では、往路に伊藤園の茶葉、復路に日清食品の即席麺を運ぶ。この輸送の毎日運行により、空車回送を減らして配送効率の向上を目指す。共同輸送の毎日運行は、2社ともに初の取り組み。トラックの使用台数を従来の約19%削減、CO2排出量を約17%削減できる見込み。
2社は、これまでも「空きパレットの共同返却輸送」や「即席麺と茶葉の混載輸送」など、トラック台数の抑制やCO2排出量の削減につながる取り組みを行ってきた。今後はさらに連携を強化し、即席麺と飲料製品の混載輸送など、より幅広い領域での物流連携も検討しているという。
ラウンド輸送のスキーム
往路は伊藤園の生産委託工場(愛知県江南市)から同社の管理倉庫(静岡県牧之原市)へ茶葉を輸送し、復路は日清食品の静岡工場(静岡県焼津市)から同社の在庫拠点(愛知県春日井市)へ即席麺を輸送する循環型の物流連携。今回、往路・復路ともに毎日運行を開始した。