TikTok for Businessは、TikTokの成長とともに多様化しているユーザー像を捉えるため、「TikTokユーザー追跡調査」をもとに分析を実施。導き出したユーザーペルソナをまとめた白書「7つのTikTokユーザーペルソナ」を、2024年6月17日に公開した。
今回、TikTok for Businessは、TikTokユーザー像の解像度をより高めることを目的に、年1回実施している「TikTokユーザー追跡調査」のデータからセグメンテーション分析を実施した。同白書では、分析によって特定できた「7つのユーザーペルソナ」について、それぞれの特徴や関心事、行動パターン、TikTokの利用実態などをデータとともに解説している。
分析手法
年に1回行っている「TikTokユーザー追跡調査」のデータをもとに、「STEP1. 因子分析」と「STEP2. クラスター分析」を実施した。「STEP1. 因子分析」では、45個の価値観項目(生活、健康、美容、お金、消費、情報収集など)をベースに、調査対象者の回答の奥に潜む要因を抽出。相関性の高いものをグループ化した。各項目の相関性によって「自立・好奇心因子」「オープンマインド因子」など、9つの因子が発見できたという。
「STEP2. クラスター分析」では、回答パターンの類似性にもとづいて、1,116名の調査対象者を7つのグループ(クラスター)に分類。各クラスターのデモグラフィック特徴、サイコグラフィック特徴、TikTokの利用実態などを分析した。
各クラスターには、それぞれ異なる因子特徴が見られ、興味の高いカテゴリーにも違いが見られる。具体的な特徴は次のとおり。
ルーティンを守る安定主義者
特徴
- 全体的に平均を下回る傾向
- 自立・好奇心因子、経済的不安因子、おトク重視因子が特に低い
特に興味の高いカテゴリー
スポーツ、映画、漫画など
ワンランク上を目指すトレンドキャッチャー
特徴
- 経済的不安因子、おトク重視因子以外は平均を上回る
- 特にオープンマインド因子、最先端志向因子、健康生活因子が高い
特に興味の高いカテゴリー
車、家電、スポーツなど
イノベーター気質の富裕層ビジネスパーソン
特徴
- 経済的不安因子、おトク重視因子以外、すべての因子において各クラスターのなかでもっとも高い
特に興味の高いカテゴリー
資産運用、転職サービス、エステ・美容関連など
おうち時間の豊かさを追求するインドア派
特徴
- 経済的不安因子、おトク重視因子が突出している
- オープンマインド因子、見た目重視因子、最先端志向因子が低い傾向
特に興味の高いカテゴリー
生活用品・雑貨、マンガ、ストリーミングサービスなど
強い意思を持たないほのぼの層
特徴
- すべての因子において、各クラスターの中で最も低い
特に興味の高いカテゴリー
求人・人材派遣、映画、ゲームなど
堅実に資産形成していきたい合理主義者
特徴
- 資産形成興味因子、自立・好奇心因子、EC利用因子、経済的不安因子、おトク重視因子が高い
特に興味の高いカテゴリー
資産運用、旅行、料理など
見た目に惜しみなく投資する人生エンジョイ勢
特徴
- 見た目重視因子が突出している
- 経済的不安因子、おトク重視因子もやや高い
特に興味の高いカテゴリー
スキンケア、ファッション、音楽など
分析結果をもとにしたペルソナを設定
同白書では、ユーザー像をより鮮明にイメージできるよう、分析結果をもとにしたペルソナを各クラスターに設定している。
デモグラフィックデータとしては、性別・年代、居住エリア、職業、世帯年収などの分布、可処分所得やクレジットカード支払金額の月平均額、興味のあるジャンルを紹介。9つの因子については、全TikTokユーザーの平均値との比較を示している。
加えて、TikTokに対するイメージ、エンゲージメント率、閲覧コンテンツ、利用シーンなどTikTokの利用実態に関する調査データを紹介。TikTok広告の好感度、広告閲覧後の行動については、主要プラットフォーム平均との比較の数値を示している。