エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは、ファミリーマートが法人向けのChatGPTサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」を導入したと発表した。ファミリーマートは、同サービスを本社業務中心に活用。店舗経営を支援する社員(スーパーバイザー、以下SV)など、約3,000人の社員も利用を開始した。Exa Enterprise AIがプロンプトの改善やテンプレート化、利用状況の分析や研修など、包括的な活用支援を行っている。本社業務では、関連作業の時間が最大で約50%削減できる見込みとのこと。
対象とする業務と工数削減効果
Exa Enterprise AIは2024年1〜2月、ファミリーマートにおいて、文書や報告書の添削業務、社員教育資料の作成、アンケートの集計作業、SVから本部担当社員への問い合わせ対応といった業務を対象に検証を実施。本社業務では、最大で約50%の作業時間の削減が見込まれるとわかった。Exa Enterprise AIは、この知見を活かしてファミリーマートの全社的な業務効率化を目指す。
Exa Enterprise AIの支援・提供体制について
今回の取り組みで、Exa Enterprise AIはAIコンサルタント、エンジニア、カスタマーサクセス、カスタマーサポートによる全面的な支援体制を組んだ。各担当が連携し、exaBase 生成AIをベースとした独自サービスの構築・運用や生成AI活用の研修など、定着に向けたノウハウおよび実地による支援をファミリーマートに提供した。
それぞれの利用者が exaBase 生成AIに入力したプロンプトとその回答を、 Exa Enterprise AIのコンサルタントが確認。より効果的な回答が得られるプロンプトを考案・提供し、効果の引き上げを図っている。また、頻繁に活用されるプロンプトのテンプレート化も支援している。
なお、exaBase 生成AIは、アップロードされた自社独自のデータを基に、対話や情報の生成が可能なデータ連携機能を搭載している。ファミリーマートも同機能を利用し、社内文書の活用に取り組んでいる。