Bytedanceは、クリエイターがより安全にコンテンツを作成・共有できるよう「TikTok」のコミュニティガイドラインを刷新した。また、クリエイターがTikTokのポリシーを学び、アカウントの状況を確認するのに役立つ新機能を発表した。
TikTokのルールのさらなる明確化
最新のコミュニティガイドラインでは、ヘイトスピーチや健康に関する誤情報など、TikTokのポリシーをより明確にするための定義が追加・更新された。検索機能やLIVE、「おすすめ」フィードなど、TikTokの各機能におけるモデレーションの詳細も記載されている。
また、BytedanceはTikTokで「おすすめ」フィードの対象となる基準を更新した。「おすすめ」フィードの基準に反するコンテンツを繰り返し投稿しているクリエイターがいた場合、そのアカウントが一時的に「おすすめ」フィードに表示されなくなるポリシーを導入。加えて、そのアカウントとコンテンツは検索でも見つかりにくくなる。
アカウントの制限は、クリエイターにも通知される。また、クリエイターは通知された内容について異議申し立てを行うこともできる。
クリエイターにガイドラインを理解してもらうために
クリエイターが初めてコミュニティガイドラインに違反した場合、Bytedanceはまず違反したことを警告して伝える。この警告はアカウントの違反回数としてカウントされないが、その後の違反はカウントされる。
また、クリエイターがどのガイドラインに違反したのか、判断に間違いがあったと思われる場合はどのように異議申し立てできるのかも通知する。ただし、ゼロトレランス(例:暴力を煽るような行為など)は、これらの注意喚起の対象にはならない。
クリエイターがアカウントの状況を確認する方法を改善
Bytedanceは、TikTokでクリエイターが自身のアカウントの状況を確認しやすくするため、「アカウントの確認」機能の提供を開始する。この新機能により、クリエイターは自身のアカウントと直近30件の投稿内容を閲覧でき、TikTokを問題なく利用できている状態であるかどうかを一目で確認可能となる。
「アカウントの確認」に表示される情報には、コメントやダイレクトメッセージなど特定の機能へのアクセスが、ガイドライン違反により制限されているかも含まれる。また、クリエイターは、自身のコンテンツがTikTokのガイドライン違反により削除されたかどうか、「おすすめ」フィードへのアクセスが制限されているかどうかを確認できる。
なお、同機能は、ガイドラインに違反した動画が一覧表示される既存の「アカウントのステータス」ページに追加される。
TikTokが提供するプログラムについてクリエイター向けガイドラインを設定
今回、BytedanceはTikTokクリエイター向けガイドライン「クリエイターの行動規範(Creator Code of Conduct)」も発表した。これは、コミュニティガイドラインとサービス規約に加えて、TikTokが提供するプログラムに参加するクリエイターに、プラットフォーム内外を問わず遵守してもらいたい基準とのこと。クリエイターは、TikTokが提供する収益化プログラムや機能を活用し、イベントやキャンペーンに参加できる。