アイスタイルは、運営するサービス@cosmeのプロデュースメンバーを対象に、大人世代の実態を探るべく、化粧品に関するアンケート調査を実施した。
同調査結果の詳細は次のとおり。
大人世代の情報収集の実態
若年層と同じくクチコミを参考にする一方で、リアルな場で化粧品の話をする機会は減少
年間の化粧品支出金額について聴取したところ、カテゴリごとに若干の違いがあるものの、初期エイジング層も含めた30代以上も含めた大人世代は支出金額が高いことがわかった。
化粧品・美容関連商品の情報を収集する際、参考にしているものを「クチコミ」「サンプルやテスターでのお試し」「ランキング」「美容家やメイクアップアーティストなどプロ視点の声」「美容部員・店員の声」「CM/広告/PR」の6つから選んでもらったところ、いずれの年代においても「クチコミ」がトップという結果に。50歳以上でやや下がるものの、大人世代は若年層とほぼ同等にクチコミを参考にしていることが判明した。
一方、年代が上がるにつれ、家族や友人などリアルな場で化粧品や美容について話す機会が減ることもうかがえた。
2013年と2023年のランキング比較 SNS普及の影響か、若年層に人気の商品が大人世代でも人気に
@cosmeで購入品によるクチコミをランキングポイント順に並びかえ、上位10商品を、2013年と2023年で投稿者の年代別に比較した。
20代と他年代の商品の重複をみてみると、2013年は30代が7商品だったのに対して、40代以上では3商品。しかし、10年後の2023年は、30代は変わらず7商品の重複であったのに対し、40代以上が6商品と、20代のランキングとの重複率が上がっていた。
SNSの普及にともない若年層で人気の商品を知る機会が増えたことが、この変化の背景のひとつではないかと推測される。
全年代の9割が同年代の意見を参考にしたいと回答するも大人世代では半数近くが「自分年代に向けた情報が不足」と実感
化粧品・美容関連商品の情報を収集する際、参考にしているものとして「クチコミ」を挙げた人に、「どの年齢の方の投稿・発信を見ることが多いか」を聴取したところ、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアともに「自分と同じくらいの年齢」の声を参考にするという回答が全体の9割に及んだ。
一方で、「SNSには自分の年代、世代に向けた情報が不足していると感じる」と回答した人が、10代・20代は約15%以下だったの対し、30代から増加し、40代は約41%、50代は約55%という結果となった。大人世代もSNSを参考にし、若年層と同じ商品を選ぶ傾向にあるものの、必要としている情報は若年層と異なると考えられる。
調査概要
- 調査時期:2024年1月9日~11日
- 調査地域:全国
- 調査対象者:@cosmeプロデュースメンバー 女性 15~69歳(@cosmeの年代構成比に合わせ割付)
- 調査対象者数:4,073人
- 調査方法:ウェブ調査