ユーグレナは2024年1月10日開催の取締役会にて、同社を株式交換完全親会社とし、サティス製薬と日本ビューテックを株式交換完全子会社とする簡易株式交換の実施を決議。同日付で株式交換契約を締結した。
また、ユーグレナは、サティス製薬および日本ビューテックと事業上の一体性を有するナユタも完全子会社とする方針を決議し、同日付で株式譲渡契約を締結した。
ユーグレナグループのヘルスケア事業は着実に成長、2022年12月期の連結売上高は444億円となり、過去最高を達成した。
一方、サティス製薬グループは、D2C化粧品の中でも特に高い成長性が見込めるスタートアップ・小規模企業のセグメントに特化し、独自のポジションを形成している。同社は化粧品の研究から、企画・開発、製造に至るまでODMに関連する全機能を、日本ビューテックは製造・充填包装に特化した機能をそれぞれ有し、相互に連携・補完して両社一体でODM事業を営んでいる。
ユーグレナグループは現在、ヘルスケア事業において化粧品ブランドの企画・販売を行っているものの、化粧品の生産工場を有していない。本格的なODM事業の展開には、工場建設の資金だけでなく、多大な時間を要することが課題となっていた。
本株式交換により、同グループは化粧品ODM機能を持つこととなる。化粧品の企画から開発、製造、販売に至るまで、全バリューチェーンに関わる機能を有することで、同グループ以外の多様なブランドを通じた化粧品提供が可能となる。
ユーグレナグループの基礎研究力と営業・マーケティング力、サティス製薬グループの化粧品に特化した研究開発力と製品開発力を組み合わせ、スタートアップ・小規模企業の化粧品ブランド開発・成長支援をより強く推進できるとのこと。