ZOZOが2024年3月期の第2四半期決算を発表した。同社は2023年10月31日に、「2024年3月期 第2四半期決算発表」をオンラインにて配信。代表取締役社長 兼 CEO 澤田宏太郎氏、取締役副社長 兼 CFO 栁澤孝旨氏が詳細を説明した。
気候の影響を受けるも営業利益は計画比を上回る
2024年3月期の第2四半期におけるZOZOの商品取扱高・営業利益は、ともに上期における最高実績を更新した。
商品取扱高は前年同期比3.0%増となる約2,587億円、営業利益は前年同期より6.3%増となる約289億円。栁澤氏は「商品取扱高は、第1四半期に引き続き第2四半期も例年と異なる気候の影響を受け計画比より下回ったが、コストの低減により営業利益は計画を上回って着地している」と説明した。
なお、商品取扱高に対する営業利益率は、前年同期と変わらず12.0%という結果だった。
定価上昇・割引率減少で平均商品単価が上昇
ZOZOTOWNの年間購入者数は約1,155万人となり、2024年3月期の第1四半期より約8万人増加した。そのうち、アクティブ会員数は2024年3月期の第1四半期より約16万人増の約1,051万人、ゲスト購入者数は約8万人減の約103万人となっている。
新規会員登録時のポイント付与施策を継続しているため、ゲスト購入者数は減少傾向にあるとのこと。栁澤氏は「新規向け施策以外は、顧客を細かくセグメントした上でのプロモーションを強化している」とした。
2024年3月期の第2四半期における平均商品単価は3,590円で、前年同期比3.0%増加。増加の要因としては、一部商品の定価上昇やセール商品の割引率減少により、プロパー価格で購入された商品・セール価格で購入された商材ともに商品単価が上昇したことが挙げられる。
デジタルファッション領域は「まずやってみる」
澤田氏からは、ZOZOが注力している取り組みについて説明がなされた。その中で、デジタルファッション領域についても触れられた。
ZOZO NEXTではデジタルファッションブランド「REVINAL」を立ち上げ、既に米国の「DRESSX(ドレスエックス)」で販売を開始している。REVINALに関して澤田氏は、「確固たるビジネスモデルは定まっていないが、この分野ではまずやってみることが重要。まだ売上について言及できるレベルではないが、デジタルファッション領域では実際に出店して勉強している最中にある」と述べた。