Amazonは、「Amazon Flexプログラム」で軽乗用車による配達が可能となったことを発表した。今回の発表は、国土交通省の貨物軽自動車運送事業における軽乗用車の使用の解禁にともない、Amazonがより多くの人に柔軟に報酬が得られる機会を提供できるよう、Amazon Flexプログラムの参加要件を拡大させたものである。
Amazon Flexプログラムは、2019年に日本で開始し、Amazonと直接業務委託契約を結んだ個人事業主であるデリバリーパートナー(ドライバー)が稼働する日や時間(2〜8時間程度)を個人の都合に合わせて自由に選べるAmazonの配送プログラムの1つ。デリバリーパートナーは、配達する商品の個数ごとではなく、ブロック(配達枠)ごとに報酬が支払われる。
これまで、Amazon Flexプログラムの応募条件は20歳以上であること、事業用ナンバープレート(黒ナンバー)の取得、保険加入などの所定条件に加え、軽貨物車(軽バン)が必須だった。今回、利用可能な車両に軽乗用車が加わることで、主婦・主夫や学生、空き時間に稼働したい人など、より多くの人が同プログラムに参加できるようになり、配達の時間帯も2時間から4時間程度の短い枠から選択できるようになった。
軽乗用車を利用しての配達は、すでに関東や関西、中部、九州など30ヵ所以上の配送拠点で試験的に実施されており、順次、展開地域を拡大していく予定となっている。