DHLジャパンは、シンガポール航空が運航を開始した中部国際空港経由のシンガポール発米国向け貨物専用新路線の使用を開始した。新路線で使用されるのは、DHLとシンガポール航空の両社ロゴが塗装されたボーイング777F型機。最大積載量102トンのキャパシティ追加により、DHL Expressは、大陸間航空ネットワークのさらなる拡充を図り、アジア・北米間において堅調に推移する国際エクスプレス輸送の需要に応える。
DHL Expressとシンガポール航空は2022年3月、シンガポールのチャンギ空港を拠点としたボーイング777貨物機5機の乗務員整備契約(CM)を締結した。同契約は、南北アジアと北米をつなぐ貨物便新規ルートの運航をシンガポール航空が担うもので、すでに3機が運航を開始している。
シンガポールより中部国際空港に到着した貨物機は、配備が発表された777貨物機5機のうちの4機目となり、シンガポール―中部―ロサンゼルス―ホノルル―シンガポールで週5便、シンガポール―台北―中部―シンシナティ―ホノルル―シドニー―シンガポールで週1便の、計週6便の運航を予定している。
DHL Expressは中部国際空港を拠点としたエアネットワークを構築しており、2022年6月のDHL Air UK就航、同年9月の増便など、一貫してネットワークのキャパシティ強化を図ってきた。国境を越えたエクスプレス貨物輸送の伸びに対応するため、DHL Expressは、継続的にネットワーク強化のための投資を実施している。220以上の国・地域に広がるグローバルネットワークにおいて、300機以上の専用機を運航。そのなかでもB777Fは、従来機との比較でCO2排出量を18%削減するなど、DHLのサステナビリティ目標の達成にも貢献しているとのこと。