公益社団法人 日本通信販売協会(JADMA)は、2022年度(2022年4月~2023年3月)の通信販売市場の売上高について調査を実施。速報値がまとまった旨を発表した。
同調査によると、2022年度の通販売上高は前年比10.9%の12兆7,100億円。金額ベースでは、前年比1兆2,500億円増となっている。コロナ需要が徐々に落ち着く中で通販以外のチャネルも回復。消費者行動が多様化する中でも2022年度の伸び率は前年を3.1ポイント上回る動きとなり、直近10年の平均成長率は9.0%と、マイナス成長を記録した1998年度以来、24年連続して増加傾向が続いているとのこと。
同法人は、BtoBやモール系が堅調であること、商材では衣料品や化粧品、食料品(健康食品を含む)が好調であることを通販・EC市場の傾向として挙げている。
2022年度通信販売市場調査の概要
- 通販市場の売上高は、JADMAの会員情報に加えて、同協会会員418社(調査時点)を対象に実施した「第41回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員355社の売上を加えて算出。(調査期間:2023年6月22日~8月14日)
- 推計値は、衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心となっている。
- 商品別、媒体別分析レポートは2023年11月に「第41回通信販売企業実態調査報告書」として刊行予定。