Instagramは、クリエイターがファンのサポートを通じて毎月一定の収益を上げることができる機能「サブスクリプション」を提供する国を拡大し、日本でも順次利用できるようになることを発表した。
同機能は、2022年11月に米国で正式に導入して以来、イギリス、カナダ、オーストラリアでテストを行っていたもので、これまで日本の利用者は、対象国のクリエイターが提供しているサブスクリプションを登録することのみ可能だった。今後数週間のうちに日本を含む10ヵ国に提供を拡大し、利用要件を満たしているクリエイターは、サブスクリプションを通じて収益を得られるようになるという。
サブスクリプションを利用すると、クリエイターは登録者に対して限定コンテンツなどの特典提供ができるようになり、熱心なファンやフォロワーとより深い関係を築くと同時に、定期的に収入を得ることが可能に。月額料金はクリエイター自身が設定可能で、利用を開始すると、プロフィールに「サブスクリプション」ボタンが表示される。
なお、サブスクリプションを利用するには、プロアカウント(クリエイターアカウントもしくはビジネスアカウント)を設定しており、かつInstagramのパートナー収益化ポリシーを含む要件を満たしている必要がある。また、今後数ヵ月のうちに同機能を提供する国をさらに増やす予定だという。
クリエイターがサブスクリプションを通じて登録者に提供できる特典は、次のとおり。
限定コンテンツ(フィード投稿、ストーリーズ、リール動画、ライブ配信)
様々なフォーマットの投稿を、登録者のみに限定公開することが可能。登録者は、クリエイターのプロフィールにある王冠マークのタブから、該当する投稿を見ることができる。
登録者限定のハイライト
登録者が最新の投稿を見逃すことがないよう、サブスクリプション限定で公開されたストーリーズが自動的にハイライトに保存される。
登録者向けの一斉配信チャンネルとチャット
多数のファンと交流できる一斉配信チャンネル(今年6月に導入)を使って、登録者限定のチャンネルを設定可能。また、DMのチャットグループに最大250人の登録者を招待し、双方向にやりとりしたり、ファン同士の交流を促すこともできる。
クリエイターが運用しやすいよう、チャットは7日、14日など期間を設定でき、期限を過ぎるか、クリエイター自身が早期に終了すると、参加している登録者はメッセージを送ることができなくなる(ただし、既存のやりとりはチャットが終了しても閲覧可能)。
登録者バッジ
サブスクリプションに登録しているアカウントが投稿したコメントやメッセージは、アカウント名の横に紫色のバッジが表示される。誰が登録しているのかが容易にわかるため、優先的に返信するなどのアクションがしやすくなる。