楽天グループは、「楽天市場」「楽天トラベル」「Rakuten Music」「楽天ブックス」「楽天モバイル」における購買データや調査結果を分析し、生活用品、食品、衣料品、書籍、旅行、音楽、通信など幅広いジャンルから今夏のトレンドを予測した「楽天グループ 2023夏トレンド予測」を発表した。
ここでは同調査結果の一部を紹介する。
物販編
キーワード:Return to Normal 消費
“外向き”需要が回復 「折りたたみ傘」や「スーツケース」、「浴衣」など外出・旅行関連の商品が好調
コロナの5類感染症移行を受けて、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」では、外出や旅行、イベントなどに関連した商品の需要が拡大。「楽天市場」における流通額の前年同期比においては、「折りたたみ傘」が約1.7倍、「スーツケース」が約2.2倍、「浴衣(大人・子供用)」が約1.8倍と拡大傾向にある。
また、「推し活」関連商品も好調で、推しキャラをアピールするバッグ「痛バッグ」が約6.7倍に推移しているほか、「楽天ブックス」においても「推し活」関連書籍の売上が約1.8倍に伸長している。マスク着用ルール緩和後となる初めての夏に向け、外出時に快適かつより楽しく過ごせる商品の需要が大きく回復する見込みと予測している。
キーワード:物価高対抗消費
昨年末から続く物価高を受け、食品・日用品などのまとめ買い需要や、節電意識の高まりによる“冷感”関連商品の需要が拡大
昨今、身の回りのさまざまな商品やサービスの価格が上昇し、家計に影響を与えるなか、炭酸水やレトルトカレーなど食品・日用品をお得に購入できるまとめ買い需要が拡大。また、これからの猛暑の季節に備え、冷感敷パッドやクールタオル、帽子の内側に入れる冷感パッドのヘッドクールなど“冷感”関連商品の需要が拡大している。「楽天市場」では、「まとめ買い」というキーワードを含む商品の流通額が約1.5倍、「冷感」が約1.4倍に伸長している。
旅行・レジャー編
キーワード:分散型旅行
夏の宿泊予約は、2019年比約1.3倍。連休以外のオフピーク日程の予約も好調
「楽天トラベル」における夏の宿泊予約は、2019年比で約1.3倍と、コロナ前を大きく上回るペースで推移している。7~8月の予約数の傾向を日程別に調べたところ、7月の連休(海の日を含む3日間)と8月のお盆期間(山の日を含む6日間)の予約は2019年比で約1.2倍なのに対して、7~8月のそれ以外の日程は2019年比約1.3倍と、連休期間を上回る予約が入っている。
さらに、旅行の行き先にも分散の傾向が見受けられる。各エリアがより均等に伸びている傾向が見られ、2023年は幅広いエリアで人出が増えることが予想される。
キーワード:リトリート旅
離島や高級宿など、日常を離れてリラックスできる行先や宿泊先の人気が高い。
幅広い旅行先が選ばれるなかで、飛行機やバスを利用した長距離移動も増加。航空券と宿泊を組み合わせた国内ツアーの予約数は2019年比で約1.2倍、高速バスの予約数は2019年比で約1.3倍に増加している。また、石垣島など離島を含むエリアが2019年比で約1.6倍と特に好調となっている。宿のカテゴリ別では、高級宿の予約が2019年比で約1.6倍と大きな伸びをみせている。コロナ前の日常が戻りつつあるなかで、遠方や自然の多い離島、高級宿など、普段の生活とは異なる環境でリラックスできる「リトリート旅」に適した旅先や宿泊先が選ばれている傾向がうかがえる。