ウェブインバウンド・越境EC支援を行う「WorldShopping BIZ(ワールドショッピングビズ)」を展開するジグザグは、保有ユーザーデータから英語圏・アジア圏の「越境EC利用に関するアンケート」を行い、その結果を公開した。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
普段から利用する情報源は「ネット・SNS」が主流、ビジュアライズ重視のグローバルSNSの運用がカギ
まず、「日本に関する情報収集源」をたずねた。英語圏では「ネットニュース・アプリ」がもっとも多く53.7%、アジア圏では「Instagram」で58.1%となった。英語圏では「YouTube」の利用も50.4%とアジア圏に比べて高い傾向にあり、動画でも積極的に日本の情報を収集している様子がうかがえる。アジア圏では「SNS」のなかでも「Instagram」「Facebook」が上位となり、友人・知人の投稿やコミュニティからの情報を参考にしていた。
訪日経験のある海外在住ユーザーは購入意欲が高いことが判明
2023年2月、ジグザグ社とResorz社が共同で公開した「ウェブインバウンド・越境EC白書」において実施した調査によると、「訪日経験者」と「訪日未経験者」では、日本のECサイトでの購入経験に差があることが判明した。
英語圏では「訪日経験あり」と回答した人の84.5%が「(日本のECサイトで商品の)購入経験あり」と回答し、訪日したことがない人に比べて24ポイント高い結果に。アジア圏でも訪日経験者の購入割合が高く、「日本商品の購入経験割合」も英語圏に比べて高い様子がみてとれる。
日本のECサイト利用、人気カテゴリーは「ファッション」、「カルチャー」に集中
日本商品を購入した経験がある人を対象に「購入した商品のカテゴリー」をたずねた。英語圏では「アニメ・玩具・ゲーム」がもっとも多く43.8%、「ファッション」が42.9%、「アート・ハンドメイド」が30.6%となった。
3位以下でも「書籍」「音楽・映像・DVD」「ビデオゲーム」など日本カルチャーに関連のある商品の人気が高くなっていた。
アジア圏では、「ファッション」がもっとも高く56.2%、続いて「靴・バック」で31.3%。英語圏の購入カテゴリーと比較するとアパレルカテゴリの人気が高くいことがわかる。また、英語圏ではランクインしなかった「グロッサリー・グルメ」が2割程度と、越境ECを利用して食品も購入されていることがわかった。
調査概要
- 調査期間:2023年3月30日〜2023年4月5日
- 対象地域:英語圏(アメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリス)、アジア圏(台湾・香港)
- 調査対象:10代〜60代男女
- サンプル数:英語圏121サンプル、アジア圏160サンプル
- 調査方法:インターネット調査