大日本印刷(以下、DNP)は、ウェルヴィルが開発した日本語対話AI「LIFE TALK ENGINE」を用い、バーチャルキャラクターが小売店や商業施設などで接客するサービスのプロトタイプを開発した。
小売業界では近年、実店舗で接客する販売員の確保が困難になるなど、人手不足が課題となっている。一方で、多くの生活者がECを利用する中、実店舗でのコミュニケーションや買い物といった体験は、ECとの差別化を図る重要な要素となる。
また、メタバースなどでも、買い物やイベントなどで利用者と接する際に、AIを搭載したキャラクターへのニーズが高まっていくと想定されている。
こうした課題の解決に向けてDNPとウェルヴィルは、エンターテインメント性の高い対話型AIによる接客サービスを共同で開発した。なお、本サービスは実店舗や商業施設、メタバースなどでの利用が想定されている。2023年度中のサービス開始に向け、5月下旬には「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」に展示し、検証・調査を行うとのこと。
さらにDNPは、生活者のスマートフォンに本サービスを表示。観光スポットの案内や店舗紹介を行う「街歩き×対話AI」の観光DXサービスの検証も行っていくとしている。
本サービスの特長
- LIFE TALK ENGINEを搭載したDNPオリジナルバーチャルキャラクターを設計
- 実店舗のサービス情報を事前にAIエンジンに登録した上で、バーチャルキャラクターが施設や商品の紹介、接客などを実施
- 接客のシーンに合わせて、短期間かつ柔軟に変更や修正が可能
- ヒトが発話する際の言葉の意味だけでなく、声によって感情も判定し、リアルタイムに返答が可能