Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ)は、スーパーマーケット事業を行う東急ストアが運営する東急ストア全店舗に対し「matchbox(マッチボックス)」を導入したと発表。
「matchbox」は、従業員・パートタイマー・アルバイト・ギグワーカーを含めた各社独自の人材プールを構築し、人材の採用にかかる時間やコストの大幅な削減を可能にすることができるセルフソーシング(人材を自社のデータベースに登録し自社のデータベースに対する人材募集の仕組み)サービス。東急ストアは、4月から同サービスの本格運用を開始している。
複数店舗での勤務をデジタル化により効率的に実現 5,000人以上の人員の効率的な勤務へ
東急ストアは4月から同社がクロスオーバーと呼ぶ、同一人材の複数店舗勤務を促進。同ストアは、国内に89店舗あり、6,222名以上の従業員・パートナー社員・アルバイトが勤務しているが、これまで退職や欠勤などによる人材不足に悩まされてきたという。また、働き手からはより多くの勤務を希望する声があった。こうした課題と要望に加え、経験者でシフトを埋めたい店舗側の意向を反映するため、同一人材の多店舗勤務は重要な人材戦略になると考えられている。
これを実現するには、多数の人員が勤務することによる複雑な勤務管理が必要になるため、アナログな手法による人員連携・調整にハードルがあったが、「matchbox」を利用することで全店舗のシフトがすべてデジタル化。東急ストアで働く従業員・パートナー社員・アルバイトにオンラインで共有され、スマートフォンアプリから容易に他店舗へのシフト希望を出すことができるようになった。これにより、クロスオーバーの促進による人員配置の効率化ができるほか、働き手のもっと働きたいという要望にも応えることが可能となる。働き手も負担なく複数店舗の勤務ができるようになるという。
東急ストア人員による「matchbox」登録、2023年4月末までに全店の従業員登録を目指す
働き手は東急ストア専用の「matchbox」アプリケーションに登録することでシフト共有を受け取り、応募ができるように。3月末には全店舗の導入が完了し、4月から本格的に従業員・パートナー社員・アルバイトに対する利用促進を進め、2023年4月末までには原則全員の登録を目指すとしている。