凸版印刷とWeb3時代のグローバルコミュニケーションプラットフォームを開発するScalably(スケーラブリー)は、web3におけるマーケティング支援サービスの開発やグローバル展開の推進に向けて協業を開始した。
Scalablyは、2021年5月に創業し、日本有数のブロックチェーン技術を活用したweb3関連のプロダクト開発を行っているコミュニティテック企業。情報技術を駆使しコミュニティと企業の出会いを創出することで、国境を超えて興味関心でつながる世界の実現を目指しているという。同社は、国内外のweb3企業とともにコミュニティを軸とした事業創造の支援を行っている。
凸版印刷は、これまでリアル/デジタルの両面で企業のマーケティング活動を支援してきた。また、web3時代に活用が期待されるメタバース技術や翻訳ソリューションなども有しサービス展開も行っている。2022年6月にはNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の認定代理店となり、NFT販売代行サービスの提供を開始。同年8月にはコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供するオシロと資本業務提携を行った。同社は、各企業との共創の取り組みや長年に渡り蓄積してきたマーケティングのノウハウを活かし、web3専門組織「web3 Marketing Unit」を立ち上げ、NFT活用プロモーション・企業向けファンコミュニティ/DAO構築支援・NFT/トークンを活用した報酬プログラム・メタバース構築支援など、web3領域における事業創出を推進している。
同協業により、凸版印刷が持つマーケティングノウハウやメタバースをはじめとする独自基盤と、Scalablyが保有するブロックチェーン技術やグローバル市場における豊富な知見を掛け合わせ、web3時代における新たなサービス/プロダクトの開発を行い、日本国内だけでなくグローバル市場に向けた事業展開を推進していく。
具体的な協業内容は、次のとおり。
web3技術を活用したコミュニティ・マーケティング製品の開発
マーケティングに関わるNFT、メタバース技術を活用したコミュニティやソリューションの共同開発を行う。凸版印刷のマーケティングノウハウとScalablyが持つ属性やカテゴリ、コミュニティそのものを指定して情報発信できる独自のグローバルコミュニティ構築ソリューションを組み合わせ、独自のファンコミュニティやDAOなどこれまでアプローチが難しかったターゲットへ向けた新たなサービス開発を行っていく。これにより、web3市場での顧客獲得、事業機会の創出を推進し、企業・経済の成長に貢献する。
グローバル市場の展開に向けた開発体制を構築
凸版印刷が持つサービス開発力や顧客ネットワークと、Scalablyの持つグローバルなweb3事業開発ノウハウやweb3関連の事業者ネットワークを掛け合わせ、web3領域で実績を持つ国内外の事業者と連携したweb3サービス/プロダクトのグローバルな開発体制の構築を推進していく。
両社は今後、それぞれが持つ技術やノウハウを掛け合わせ、web3に関するサービス/プロダクトの開発とグローバル展開を推進し、web3を活用したマーケティングの成功事例を作り、ノウハウを蓄積。また、国内市場にとどまらず、国境や言葉の壁を越えたグローバルなマーケティングコミュニケーションの発展とweb3社会への貢献を目指すとのこと。