博展は、主催する「サステナブル・ブランド国際会議2023 東京・丸の内(以下、「SB’23 東京・丸の内」)」内にて、生活者のSDGsに対する企業ブランド調査『Japan Sustainable Brands Index(以下、「JSBI」)』のランキング結果を発表。第3回となる今回は19業種306社を対象に調査を実施した。
JSBIでは、企業のサステナビリティに対する活動をさらに促進することを目的に、日本国内に展開する企業ブランド306社について、18歳-79歳の男女の1万5,300回答サンプル(1社あたりの回答者数は300サンプル)をもとに、企業の取り組みや商品、およびブランドのサステナブル価値を評価指数化した。
JSBI TOP30企業(SDGs貢献イメージ得点+SDGs評価得点)※2021のランキング結果比較
「良品計画(無印良品)」が2020、2021の連続2位からランクを上げ、初めて総合ランキング1位を獲得。2年連続1位だった「トヨタ自動車(TOYOTA)」は総合2位に。3位以下は「住友林業」、「王子ネピア」、「味の素AGF」の順に、昨年からそれぞれランキングを上げた結果となった。
業種別の傾向
分析対象の306社を19の業種に分類し、各業種の特徴を分析した。
評価の高い業種
「化粧品・トイレタリー」
この業種に該当するのは17社だが、高い評価を得たのはトイレタリー部門の企業。トイレタリー部門の企業12社のうち、11社が100位以内に入った。
「薬品・医療用品」
対象12社のうち11社においてJSBI得点が100点を超え、最高位は8位となった。業種内ギャップは7.90と低めであり、この業種はおおむね評価が高いという結果が得られた。
19業種別上位ランキング
今後の展開について
SDGsへの認知度は、2018年1月の9.3%から急速な伸びを見せていたが、今回は89.0%と飽和状態に近い状態となってきた。企業環境の変化にはさまざまなものがあるが、生活者の認知がこの数年でここまで大きく変化するということは、通常では考えられないという。
一方で、割合を見ると、昨年から「内容を知っている」が2割、「言葉は聞いたことがあるが、内容を知らない」が2割程度のままとあまり変化が見られない結果となった。2030年のSDGsを達成するためには、企業がSDGsに配慮した製品やサービスを生み出し、生活者を認知からさらなる行動変容のフェーズへと導いていくことが求められる。
調査概要
- 調査期間:2022年11月16日~2022年12月21日
- 調査対象者:18歳-79歳の男女 ※スクリーニング調査で「対象企業を知らない」と回答した人を除外して本調査を実施
- 調査地域:全国47都道府県
- 使用パネル:あらかじめ登録されたクローズドモニターによって構成されたパネル
- 回収数:1万5,300サンプル (1社あたりの回答者数は300サンプル)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査実施者:サステナブル・ブランド ジャパン(博展)