ZAICOは提供する在庫管理アプリのクラウド在庫管理ソフト「zaico」が理論在庫に対応し、発注点機能に将来の入庫/出庫情報も加味できる機能を追加したことを発表した。
同社ではこれまで、現在数量を見て注文を受けたが、ほかの営業担当も同様に注文を受けており、結果として欠品してしまった、などの相談が寄せられていた。そこで、実在庫の数量だけでなく、将来の入庫/出庫までを加味した発注点管理機能を追加し、ユーザーの受注業務や発注業務の効率化を目指した。
予定フリー在庫数(理論在庫)について
予定フリー在庫数(理論在庫)とは、zaicoに登録されている次の3つの数量を足し引きした、将来的に使える有効な在庫数のことを指す。
- 現在の在庫数量
- 将来入ってくる予定数量の総計
- 将来出ていく予定数量の総計
現在の在庫数量+将来入ってくる予定数量の総計−将来出ていく予定数量の総計
将来の入庫/出庫を加味した発注点管理について
zaicoの発注点管理機能とは、事前に設定した発注点と現在数量を比較し、下回ったらアラートを出す機能。今回の予定フリー在庫数の追加により、発注点と比較する数量が現在の実在庫数だけでなく、今後予定している入庫や出庫数量との比較ができるようになった。
また在庫一覧で、各物品の入庫/出庫の予定数量の総計もそれぞれ一緒に確認できるようになり、今まで以上に在庫状況の把握が容易となった。
これにより、将来的な在庫状況も見越した受発注判断を行うことができ、欠品や過剰在庫の対策を強化することが可能だという。
今回の発注点機能に限らず、今後もzaicoでは、予定フリー数(論理在庫)に基づいた在庫管理・発注業務の機能強化を行っていく予定とのこと。