ECおよびD2Cのマーケティングプロデュースを行っているライフェックスは、全国の18歳~69歳の女性を対象に「化粧品のEC購入に関する調査」を実施。その結果を発表した。
化粧品のネット購入は38%、若い世代のほうが事前に商品を店頭などで確認
化粧品をよく購入する場所については、「ドラッグストアで購入」が57%で最も多く、次いで「ネットで購入」が38%となった。(n=2,000)
また、「化粧品をよくネットで購入する」と答えた756名のうち、60.3%が店舗で実際の商品を確認しないと回答した。「事前に確認しなかった」と回答した世代別分布によれば、60代以上が72.7%であるのに対して10代は40%と、年代が高いほうが店舗での確認をせずに購入に至るケースが多いことがわかった。(n=756)
「公式からの情報(サイトやSNS等)」がネット購入の判断基準に
店舗で商品を確認せずネット購入したと答えた人に対しその理由を尋ねたところ、「公式からの情報(サイトやSNS等)が充実していたから」が56%で最多となった。次いで35%が「友人やクチコミなどで評判がよかったから」と回答した。(n=456)
7割以上が「参考にしたクチコミがPR(広告)でなかった」と回答 24%は「どちらかわからない」
「SNSでの著名人や友人などのクチコミ」が購入の決め手になったと答えた人に対しては、そのクチコミがPR(広告)だったか尋ねた。その結果、70.8%が「PR(広告)ではなかった」としている。「PR(広告)だった」と回答したのは4.9%で、残りの24.3%は「どちらかわからない」と回答した。(n=185)
20%が「SNS上のクチコミがPR(広告)でも購入する」
SNS上の著名人や友人などのクチコミがPR(広告)であっても購入するかという質問では、「購入する」が全体の19.8%だった。世代別で見ると、10代では30.8%、20代では27.8%が「購入する」と答えており、年代が低くなるほど「PRとわかっていても購入する」人の割合が高くなった。(n=185)
ネット購入時の失敗は「期待値とのずれ」、満足な体験は「価格」「情報の豊富さ」「利便性」「品揃え」
「ネット購入で失敗した体験があれば教えてください」と自由記述で尋ねたところ、「思っていたイメージと異なった(画像と違う/使用感が違う/色味や匂いが違う)」という回答が大半を占めていた。化粧品では特有の「肌に合わなかった」という回答も見られた。
また、「ネット購入でよかった体験」についても自由記述で尋ねた。その結果、主に次の4つに分類できる回答が多かった。
- 実店舗で購入するよりも安かった
- 価格が比較できる、評価がわかる
- 購入の手間がかからない、欲しい時にすぐに手に入る
- 地元では取り扱いがなく購入できない商品でも手に入る
調査概要
- 調査の方法:インターネットリサーチ会社を利用したウェブアンケート方式
- 調査の対象:ECサイトで化粧品を購入した経験のある全国(北海道・沖縄を除く)の18歳~69歳の女性
- 有効回答数:2,000名
- 調査実施日:2022年12月28日~2022年12月28日(化粧品をよくネット購入すると答えた人を対象に2023年1月6日~2023年1月7日で追加調査を実施)