ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、同社が展開するOMOプラットフォーム「ZOZOMO」の新サービス「顧客直送」をローンチした。
同サービスは、ブランドの実店舗で欠品している商品の在庫が同社の物流拠点「ZOZOBASE」にある場合、ユーザーは店頭で決済を行い、ZOZOBASEからユーザーの自宅や指定住所へ商品を直送できるサービス。導入により、ユーザーが店舗に来店した際に商品が欠品している場合でも、各店舗の売上としてZOZOBASEで保管している在庫を販売することが可能になり、欠品による販売機会損失を軽減する。
2021年11月にローンチした「ZOZOMO」は、ZOZOTOWNとブランド実店舗、ブランド自社ECをつなぎ、ブランド実店舗の売上を支援するOMOプラットフォーム。今回新たにローンチしたZOZOMOの新サービス「顧客直送」は、ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」を利用し、既存の店頭業務に組み込みやすいスマートフォンやタブレット端末上での容易な操作でZOZOBASEの在庫確認・店頭決済・商品配送手配を完結することができ、実店舗の在庫欠品による販売機会損失を防ぎながらプロパー価格での在庫消化をサポートする。
また、決済した店舗で売上を立てることができるため、店舗の売上やスタッフの個人成績に貢献することが可能。ユーザーは来店時に目当ての商品在庫がなくても、その場で決済を済ませて自宅で商品を受け取ることができるため、欠品時の落胆が軽減される。
同サービスは導入時の初期投資や導入店舗数に応じた費用は発生せず、実際に店舗へ来店したユーザーが顧客直送を利用した際に利用料が発生する従量制。すでに複数社での導入が決まっており、今後も随時拡大を予定していくという。
これまでZOZOMOでは、ZOZOTOWNの圧倒的なトラフィックを活用し、ZOZOTOWNから実店舗への送客を中心にオンラインとオフラインの「売り場」をつないできたが、今回の「顧客直送」サービスの開始により、「在庫」においてもオンラインと実店舗をシームレスにつなぐことで、OMOプラットフォームとして実店舗の支援をより強化していく。
サービスをローンチした11月24日時点では、同サービスは同社が運営する自社ECのフルフィルメント支援サービス「Fulfillment by ZOZO」を導入しているブランドが対象となるが、今後「Fulfillment by ZOZO」未導入のブランドへの対応も予定しているとのこと。
顧客直送サービスの仕組み
- FAANS上でZOZOBASEに在庫のあるブランドの商品一覧を確認
- 購入商品選択後、店舗用のバーコードが表示され、店舗レジにて決済
- 配送先情報入力用の二次元コードが表示
- ユーザーがスマートフォンで読み取り、アクセス先のページから配送先情報を入力し購入手続き完了
- ZOZOTOWNの通常配送にて、指定された配送先へ配送