クロス・マーケティングは、2022年9月、「宅配に関する調査(2022年)」を実施し、「宅配」に関わる利用実態や意識・行動などを全般的に聴取した。今回は、直近3ヵ月以内に宅配サービスを利用した人に対し、受け取り方や梱包、重視点、配達スタッフの負担となっている再配達を少なくする方法やドローン宅配について聴取し分析を行った。同調査結果の詳細は、次のとおり。
宅配サービスの利用・受け取り方法
直近3ヵ月のフードデリバリー、食材・物品の宅配サービスいずれかの利用率は48%、40代と60代では半数を超える。
宅配ボックスの設置率は、戸建てで8%、集合住宅では35%であった。
宅配サービスの受け取り方法は、「自宅で手渡し」が突出して高い。次いで「置き配」「宅配ボックス」。宅配ボックスのある家庭でも「自宅で手渡し」がもっとも多かった。
日時指定について「ほとんど利用」が42%、「たまに利用」は31%。40代と50代が「ほとんど利用」が高い。宅配ボックスのある家庭でも「ほとんど利用」は39%を占めた。
初回配達時で「ほぼ全て受け取れている」は58%、「半分程度受け取れている」は30%と合わせて88%は”受け取れている”と回答。特に、40~60代は「ほぼ全て受け取れている」割合が6~7割と高い結果となった。
梱包の不満点、宅配の重視点
梱包についての不満点は「商品に対して梱包が大きすぎる」「ゴミ出しが手間」「住所氏名の紙がはがしにくい」「緩衝材を捨てる手間がかかる」などがあがった。特に女性ではいずれの不満点も高い。
宅配サービスを利用する際に重視する点は、「指定された時間通りに配達される」が半数を超える。次いで「送料が安くなれば、普通より配達の日にちがかかってもよい」「不良返品・配達確認などフォロー対応がしっかりしている」など。「指定した時間通り」は50代、60代の割合が高かった。
再配達の減少、ドローン宅配
再配達を少なくする方法として「日時指定の徹底」が多くあがった。そのために、指定時間を細かくする/宅配ボックスの設置/置き配優先や再配達の有料化の声があがった。ドローン宅配は、送料が安くなる/夜の配達が増える/ベランダで受け取れるといった期待がある一方、ドローンの不具合による落下、遅配、荷物の損傷を不安視する意見もみられた。
調査概要
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国47都道府県
- 調査対象:20~69歳の男女
- 調査期間:2022年9月27日(火)~9月28日(水)
- 有効回答数:2,500サンプル