Yper(イーパー)が提供する簡易宅配ボックス『OKIPPA(オキッパ)』が、昨年の大分県での実証事業に引き続き、今年度の再配達削減実証実験に採用。これにより、大分県民500名の無料モニター募集が開始された。大分県は、再配達および二酸化炭素の削減効果を調査し、運送により発生する二酸化炭素削減の意識啓発を図るために同実証実験を行う。
インターネット購買の増加により、宅配便が急増し再配達が増え、CO2排出の増加や宅配業者の労働時間が増大している。昨年大分県で実施した300世帯でのOKIPPAを用いた実証実験では、87.7%のモニターが同サービスを利用することにより再配達の削減につながったと回答しており、結果的に実証実験期間中に約359.4kgの二酸化炭素の排出を抑制した実績があるという。今年度も地域内のさらなる再配達削減と脱炭素社会の習慣化に向け住民モニターを募集する。
実証実験概要
- モニター応募期間:2022年10月19日(水)~2022年11月13日(日)23:59
- 対象者:宅配便の再配達率や二酸化炭素排出量の削減等に関するアンケート調査の回答に協力が可能な県民
- 定員:500名
置き配バッグOKIPPAについて
OKIPPAは煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックス。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りができる。
玄関ドアノブに容易に取り付けができ、設置工事は不要。使用時以外は手のひらサイズに折りたたんでおけるため、常設していても玄関の場所を取らない。EC(ネット通販)のヘビーユーザーや、宅配ボックスがない住居に居住している人などから好評を得ている。
盗難や個人情報漏洩対策として、2種の鍵(ドアノブ専用ロックと、シリンダー式南京錠の内鍵)構造を採用。万が一の盗難にも「OKIPPA plus」で無償、有償のふたつの盗難サポートを提供している。
置き配バッグOKIPPAでできるカーボンニュートラルな体験
今回、大分県の事業に採択されたOKIPPAは、利用者が20回利用することで「カーボンニュートラル」を体験できる製品。2020年12月にサステナブル経営推進機構(SuMPO)の監修のもと実施、製品ライフサイクルにおける二酸化炭素(以下CO2)排出削減効果を算出した。LCAの結果、OKIPPAを使って再配達を削減した回数が利用者ひとりあたり20回を超えた時点で、OKIPPA1個分の製造や流通、廃棄の過程でのCO2排出がオフセットされ(カーボン・オフセット )、カーボンニュートラルとなることが証明されているとのこと。