京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)は、千葉市幕張新都心の公道(車道)で、無人自動走行ロボットを活用し、店舗で購入した商品を指定マンションまでロボットが配送するサービスの実証実験を開始した。
同実証実験では、イオンスタイル 幕張ベイパークの協力のもと、近隣のマンションの居住者が同店舗で購入した商品を、共用ロッカーを搭載した定時巡回するロボットに積み込み、マンションで受け取る。重量物やかさばる荷物の持ち帰りを支援するロボット活用サービスを実証し、外出や買い物をより楽しんでもらうことを目指している。
同実証実験は国家戦略特区に指定され、先進的なモビリティサービスの活用を目指している千葉市の支援を受けて実施される。
同実証実験の詳細は、次のとおり。
実施日時
2022年3月10日〜平日10時〜17時(予定) ※悪天候や車両不具合などにより走行中止の可能性あり。
概要
1台の無人自動走行ロボットが、イオンスタイル 幕張ベイパークと近隣の2棟のマンションの間を巡回。事前登録したモニター参加者(マンション住人)は、イオンスタイル 幕張ベイパークで購入した商品を店舗脇の停止場所でロボットに預け、自宅マンション近くの停止場所で荷物を受け取ることができる。ロッカーは大中小のサイズがあり、ロボットに搭載されたタッチパネルを操作し開閉する。
実証実験のイメージ
無人自動走行ロボットについて
ミニカー(長さ2.5m以下×幅1.3m以下×高さ2.0m以下)に準じた大きさで、最高速度 15km/hのロボット。ロボットは無人での自動走行となるが、走行状況を常時遠隔監視し、自動回避が困難な状況などでは近接または遠隔操作に切り替えて走行する。
走行予定エリア
千葉県千葉市美浜区若葉3丁目および、ひび野1丁目の一部区画
各社の役割
今後の取り組みについて
無人自動走行ロボットを活用したサービスは、今回実証する店舗で購入した商品の配送サービスに限らず、移動販売や巡回警備などニーズは多岐にわたる。今後も自治体や協力企業と連携し、各地域のニーズや課題に即したサービスの実証を行い、無人自動走行ロボットの社会実装に向けて継続的に取り組んでいくとのこと。