三越伊勢丹システム・ソリューションズが、ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」が、オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を導入した。
New Relic Oneは、ECサイトの「三越伊勢丹オンラインストア」、AWS上に構築された「ビジネス・プラットフォーム(API基盤)」「各種スマートフォンアプリ」を対象にモニタリングを実施。フロントからAPIへのアクセスとデータベースクエリまでを横断的に可視化し、アプリケーションプロセス上のボトルネックやコードの不具合も即座に特定することで、これまで解決に数時間を要していたような問題が数分に短縮された。また、NRQL(New Relic Query Language)を利用して、New Relic Oneが収集するメトリクス、イベント、ログのうち、欲しいデータを見たい形式や切り口で可視化することで、New Relic Oneはパフォーマンス計測や障害対応に加え、チーム内での報告や情報共有にも有効活用されている。
三越伊勢丹システム・ソリューションズがオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を採用した決め手は、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)の有効性とモニタリング対象の網羅性である。何らかの不具合が発生したときに、アプリケーションのプロセスで何が起こっているのかを一目瞭然にし、原因がどこにあるのかを即座に特定できる優位性が高く評価された。同社では、将来的にシステム監視ツールのサイロ化を一掃し、統合的なモニタリング環境を実現する計画となっている。
三越伊勢丹グループのオンラインビジネスは、実店舗へユーザーを誘導するための施策から、実店舗でのビジネスと融合し相互に補完する役割へと大きく進化した。オンラインと実店舗がシームレスにつながる新しい顧客体験を創造するために、ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」のリニューアルをはじめ、顧客向け・従業員向けのスマートフォンアプリの開発、クラウドアプリケーションとオンプレミスの業務システムを連携させるAPI群「ビジネス・プラットフォーム」の開発などさまざまな取り組みが進められている。
オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」は、三越伊勢丹システム・ソリューションズが開発・運用するシステムにおいて、クラウドネイティブな環境を起点にモニタリングをシンプル化し、サービス基盤やアプリケーションの不具合をいち早く検知可能にしている。