熊本市が実施した城下町地区における歴史的建造物を利活用する実証実験「五感散歩」のひとつ、町屋の店先を活用した無人店舗「マドカイ」のサービスデザインが2021年度グッドデザイン賞に選定され、マドカイの提案事業者・白青社が受賞した。
「マドカイ」では、店舗デザイン・ECデザイン・決済システムを駆使することで、 町の発展に寄与する無人店舗を1~2坪の面積で実現させた。これにより、歴史的建物や奥に人が住んでいる建物などを、 無人でありながら町の賑わいを取り戻る店舗として再生させることが可能になる。
グッドデザイン賞審査委員による評価コメントは次のとおり。
「ショーウィンドウに飾られた様々な商品を眺めてウィンドウショッピングすることは、 商店街を歩くときの大きな楽しみの一つである。しかし昨今は、 ほとんどのお店のショーウィンドウがシャッターに覆われている商店街も少なくなく、とても寂しい。 本取組は空き店舗のショーウィンドウとECサイトを連動させ、 リアルとオンラインをハイブリッド化することで、 安価かつ効果的に商店街の賑わい創出を可能にする優れたサービスデザインとして高く評価したい」