アプリプラットフォーム「Yappli」を提供する株式会社ヤプリは、10月21日にオンラインイベント「Yappli Summit2021」を開催。同プラットフォームにおける複数の新機能およびアップデートを発表した。各機能・アップデートの概要は次のとおり。
「フリーレイアウト機能」のアップデート
アプリのレイアウトデザインを行う「フリーレイアウト機能」にて、会員連携で取得した情報の表示が可能となった。ポイント数や会員ランクなど、アプリを使うユーザーごとのページ作成に活用することができる。そのほかには、同機能においてテンプレートの中からレイアウトを呼び出すことができるというアップデートが実施されている。なお、自社ECとアプリの連携を行う機能「ECコネクト」においてもデザイン設定を管理画面から編集できるというアップデートが実施された。
Yappli Atom Project
同社はアプリ基盤の刷新にも注力。デザインとデータを分離させ、より高いレベルでアプリを編集・拡張することを目指し「Yappli Atom Project」を発表した。同プロジェクトでは、長期的な視点でアプリ基盤を再構築。機能追加やリニューアルの幅を広げ、改善のスピードアップに貢献するとのこと。同社は、同プロジェクトの第1弾として、データをそのままに複数のデザインを展開する「MULTI LAYOUT」と、複数機能の組み合わせを行う「MULTI FUNCTION」を発表した。
「出し分け機能」のアップデート
ユーザーが登録したエリアや、お気に入りの情報などをもとにページを出し分ける「出し分け機能」において、あらたに日時・時間・確率・端末識別などの設定が可能となった。日中と夜間でのデザイン変更や、曜日ごとに表示させるコンテンツを変更するなど、施策のオートメーション化に貢献する。また、表示頻度の確率設定により、抽選機能やおみくじのようなゲーム性のあるコンテンツを実装することも可能となっている。さらに同社は、同機能をチェックイン機能やスタンプ機能と組み合わせることにより、リアル店舗への誘導施策に活用できるとしている。
新サービス「Feed Boy」
Feed Boyは、ウェブサイトのコンテンツをアプリ化できるサービス。取得したいコンテンツの開始位置を指定し、更新頻度を設定することでウェブサイトのコンテンツをアプリへ自動反映することが可能となっている。同サービスは、ニュース記事のようなテキスト情報だけではなく、商品写真や価格などのコンテンツにも対応。ECサイトの新着商品や、おすすめ商品のアプリ化などに活用することができる。また、同社はウェブサイトのコンテンツをアプリ化することにより、アプリならではの快適な操作性を提供できるとしている。
Yappli Summit2021では前出機能・サービスおよびアップデートのほかに、ヤプリが提供する「Yappli Data Hub」「パーソナライズプッシュ」における連携パートナーの拡充や、管理画面の多言語化、プッシュ通知に画像を付けることができるリッチプッシュ、電子書籍のPDFアップロードなどのアップデートを発表。また、同社が10月11日にローンチしたノーコードの顧客管理システム「Yappli CRM」の詳細や、既存機能を組み合わせた活用方法などを紹介したとのこと。