イー・エージェンシーは、カスタマーデータプラットフォーム「D-Lenz」を10月7日より提供を開始した。
顧客データや問い合わせデータなどさまざまなマーケティングデータを統合し、顧客の分析及びセグメント作成、統合データのマーケティング施策への連携を一気通貫で実現する。
「D-Lenz」の特徴は次のとおり。
柔軟な拡張性:SaaSとスクラッチ開発の良いとこ取りを実現
D-Lenzはパッケージ型のSaaSサービスでありながらカスタム可能な領域が広く、各社独自の環境構築ができる。たとえば、導入企業の現状に合わせて取り込むデータ形式を調整することや独自の判定方法に合わせて分析方法を追加・変更するなど各種カスマイズを加えることが可能。
投資対効果の最適化:データ収集から施策の実行まで一気通貫で対応可能
一般的なCDPとは異なり、メール配信やLINE配信など具体的なマーケティング施策までD-Lenz上で一気通貫で実行可能なため、ナーチャリングや売上拡大に直接貢献する。 複数に分かれていた既存ツールをひとつにまとめることができるためコスト削減・業務効率化など優れた投資対効果が期待できる。
既存環境との連携:Google Cloudベースで構築
D-Lenzは、Google Cloudの主要サービスのひとつである「BigQuery」を基盤として構築されているため今利用しているのGoogle AnalyticsやLookerはもちろん、その他AIやIoTなど数多く用意されている各種Googleサービスと容易に連携し、機能を拡張できる。 また、TableauやPowerBIなど多数の他サービスとの連携も容易となっている。
運用の実現性と容易性:ノーコードで使用可能
D-Lenzは「BigQuery」を基盤として構築されているが、ノーコードで利用可能なためエンジニアに頼らずマーケティング担当者が自身で迅速にデータ統合や抽出、分析を行うことができるる。また導入から運用にあたり、GMPやGCPによるソリューション実績が豊富な同社のコンサルタントが全面的にサポートする。
近年、マーケティングへのデータ活用が進む一方、取得したデータが組織ごとに散在、部門別にサイロ化してしまいさらなるデータ活用が進まないといった機会損失が生まれている。各企業においてはその解消が課題となっており、そうした状況を背景にカスタマーデータプラットフォーム(Customer Data Platform, CDP)への注目が集まっている。
さらに今、デジタルマーケティングは「Cookieレス」への対応が求められている。 デジタルマーケティングに欠かせないCookieによる行動履歴の取得や活用を、個人情報保護の観点から制限する動きが強まり2023年後半にはほとんどの「3rd Party Cookie」が事実上消滅するCookieレス時代の到来が想定されている。 この動きは企業のマーケティング活動にも大きな影響を与えると見られており、とくにデジタルマーケティングに関与する企業担当者にとってデジマ戦略の転換を余儀なくされている。 たとえば、より一層1st Party Dataを充実させるなどデジマ戦略の見直し・再構築が各企業で進んでいる。
そこでイー・エージェンシーでは、長年にわたり展開してきたデータ利活用支援事業で得た知見やノウハウをフルに投入したCookieレス時代に対応した新世代のCDP「D-Lenz」を開発し提供を開始した。