検索連動型広告では、
- どのキーワードで検索されたときに広告を表示させるのか
- 表示させる広告文はどのような内容にするのか
- 広告をクリックした先のページ(リンク先)をどのページにするのか
を自分で選ぶことができます。
今回は少額から始めるということで、顕在層に確実にアプローチできる検索連動型広告でのキーワード・広告文・リンク先の作成・選定の方法を紹介します。
1.キーワード作成:見込み客が検索しそうなキーワードを探す
前回も取り上げましたが、検索連動型広告はすでに購入意欲のある人にアプローチすることを目的としています。そのため、購入意欲の高い人がどのようなキーワードで商品を検索するのかを知っておく必要があります。
ネットショップにおいて少額で始めるということを考えると、一般的に「主要なキーワード」と「補完的なキーワード」の組み合わせをキーワードとして選択するのがよいでしょう。
カルティエのラブリングを例に、よく使用されるキーワード例を書き出してみます。
主要キーワード
- 商品名:カルティエラブリング
- 商品カテゴリ名:「ネックレス」「リング」等(アクセサリーを取扱っている場合)
- メーカー・ブランド名:カルティエ
補完的なキーワード
- [購入]:通販、販売、ショップ、ネットショップ、専門店
- [属性]:メンズ、レディース、子供、男、男性、男の子、キッズ、紳士
- [用途]:業務用、お歳暮、ギフト、プレゼント、お試し
- [機能]:A1サイズ、3L、大きい、簡単、100、防臭
- [季節]:春、夏モノ、秋の、冬用、暖かい、厚手、汗
- [素材]:革製、コットン、綿、シルク、アルミ、シルバー
補完的なキーワードでは、商品の特徴となる[購入][属性][用途][機能][季節][素材]といった視点ごと、関連する単語をどんどん書き出していきます。そこで出た単語を主要キーワードと組み合わせることで、数百個のキーワードを作成できます。
キーワードが作成できたら、次は広告文を作成します。
2.広告文作成:検索キーワードとお店の強みを組み合わせる
広告文はお店の強みを具体的に書き、かつ検索キーワードができる限り含まれるような広告文を作成するのがよいでしょう。
例として、知育玩具を販売しているお店を想定して広告文を書き出してみます。
キーワード
知育 ボール転がし
タイトル
知育玩具のボール転がしなら
広告文
今ならポイント5倍! 1才から3才まで
口コミでご好評の知育玩具 ボール転がし
広告文に「知育」や「ボール転がし」というキーワードが含まれています。さらに、「ポイント5倍」等のお店の強みが具体的に書かれていますよね。
このように、具体的にキーワードを含めて広告文を作成することでお客様が迷うことなく広告文をクリックしてくれます。
お店の強みを入れた広告文は、どうやって作ればいいのでしょうか。こちらも、キーワード同様、[信頼・実績][緊急・限定・希少][目的・用途][差別化][お得感]などの視点からお店の強みを思いつくまま書き出し、どれを訴求するか選びましょう。
広告文に掲載する「お店の強み」を見つける
- [信頼・実績]:累計◯点、再入荷、雑誌掲載、公式・本店
- [緊急・限定・希少]:◯◯限定(ネット、期間、初回)、特産品、在庫限り
- [目的・用途]:◯◯用(ギフト用、業務用、メンズ、キッズ)
- [差別化]:他にない品揃え、◯◯可能(返品、電話対応、当日発送)
- [お得感]:セール、ポイント◯倍、◯%off、◯◯付、送料無料、激安
最後に、リンク先を指定します。
3.リンク先の指定:ページの役割を考えて選択
リンク先は、ネットショップにおけるページの役割を考えた上で選択します。ネットショップは大きく分けて、以下の3つのページに分けられます。
- トップページ
- 商品詳細ページ
- 商品カテゴリページ
トップページは、お店のコンセプトや販売している商品が何なのかを、お客様に理解してもらうためのページです。商品よりは、お店を知ってもらうためのページです。各商品に関する詳細な情報は記載されていません。
主要キーワードが商品名であれば商品詳細ページ、商品カテゴリ名やブランド名であれば商品カテゴリページをリンク先に指定するのがいいでしょう。
4.まとめ
以上、検索連動型広告を作成し、出稿するまでの流れを見てきました。重要なのはテクニックよりも、買いたい!と思っているお客様が探すであろうキーワードは何かを考え、検索したお客様が迷いなくスムーズに買い物ができるような導線を考えることです。
3回に渡り、リスティング広告のノウハウをお届けしました。今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。