食品・日用品領域でナンバーワンを目指す/DeNA久我剛人氏
EC事業本部ショッピング事業部事業部長 久我剛人氏は、DeNAショッピングの2013年1Q~3Qの新規入会が前年同期比135%となったことを報告。「PR・SEO等を中心とした自然流入」「mobageをはじめとした自社サービス誘導」「リターゲティングによる獲得数の増大」を要因にあげた。
LTVの強化施策の1つとして、新規入会者へのアプリ利用を促進、約2~3割がダウンロードする結果となった。ダウンロードしたユーザーの翌月以降のリピート流通額は210%に。アプリダウンロードがリピートに貢献することを実証し、いかにスマホのホーム画面に入るかが重要だと述べた。
また、スマホによるネットショッピングへの代表的な不満の1つとしてあげられるユーザビリティ。とくに表示速度の遅さによるユーザビリティの問題について、PVの高いページの表示速度アップに注力したこと、リスティング1.3秒、商品ページ2.0秒(キャッシュなし、トップから同ページの可動まで)と、ユーザーがストレスを感じないと言われる「3秒以内」を実現。
こうした状況から、2013年度は流通額120%成長までの道筋は見通せる状態だとした。そして2014年度には、食品・日用品領域でナンバーワンを目指すと言う。
この領域を選定する理由として、「30兆円以上というマーケットの大きさ」「ECポテンシャルの高さ」「ネットにおける圧倒的な勝者の不在」「共同事業で展開する西友・サンドラッグのアセット活用」「国内商品の多くを握る女性とのリーチ拡大」をあげた。
同領域では、リアル・ネット購入どちらにしろ「価格」をユーザーは重視しているが、Every Day Low Priceを掲げる西友、サンドラッグらの商品を有することで、「十分に優位性を発揮できる」と久我氏。実店舗からの買いまわりを含め、「ココで買う」明確な理由を武器として送客を最大化していく。
さらに、食品・日用品サイトからキャンペーンを中心にDeNAショッピングモールへ送客。トライアル施策として、新規購入者に「サイト内誘導+メール配信」の送客を行ったところ、35%が連続購入。食品・日用品での流通額を100とすると、その他カテゴリは230と2倍となった。
ほか、自社ではDeNA ID、Mobage、ベイスターズとの連携、プロモーション予算1.5倍、またauとの連携でモールへの集客を強化していくとした。
2016年1兆円を目指すau WALLET/KDDI勝木朋彦氏
auとDeNAとの連携について、KDDI株式会社 新規事業統括本部 新規ビジネス推進本部 オープンプラットフォームビジネス部長 勝木朋彦氏が登壇した。