1時間配送実現のポイントは、都市部に専用倉庫があること
まずはPrime Nowの最新状況と新倉庫の特徴について、アマゾンジャパン Prime Now事業部 事業部長の永妻玲子氏より説明があった。
「Prime Nowは、ご注文いただいた商品を最短1時間でお届けするサービスで、現在は7ヵ国45都市で展開しています。都市部に倉庫を設けることで、Amazonで最も速い配送を実現しています」
Prime Nowは、日本国内では東京、神奈川、千葉、大阪、兵庫で展開されており、豊島区にオープンした新倉庫は都内では3ヵ所目となる。注文後1時間という配送スピード実現のポイントとして挙げられたのは、専用倉庫を都市部に開設すること。実際に新倉庫があるのも、市街地の中であった。
「今回オープンしたPrime Now専用倉庫は、日本で5ヵ所目となります。新倉庫オープンに伴い対象エリアを大幅に拡大し、東京23区全区がサービス対象エリアとなりました」
サービス開始から1年。取扱商品は3.5倍以上に
続けて、サービス開始から約1年でどのような変化があったのか、取り扱い商品を中心に語られた。
「Prime Now対象商品は、サービス開始当初の約1万8,000点から、最大で6万5,000点にまで拡大しております」
対象商品は、牛乳や卵といった冷蔵商品を中心に拡大。その他にも、モバイル関連商品やPC周辺機器など、Amazon.co.jpでの売れ筋商品の取り扱いも拡大している。また、10月から中間価格帯の「こだわり食品」の提供を開始。こちらも反応は良いそうだ。
「実際にサービスを展開したからこそわかったことも、多くありました。たとえば飲料は当初単品販売がメインだったのですが、複数本まとめ買いされることが非常に多かったんです。現在は、ケース販売への切り替えを進めています」
サービス開始当初は、Prime Nowの特性を考えると、気軽に買えるバラ売り商品などの日常的な買い物で買うものしか売れないだろう、と思われていた。しかし必ずしもバラ売りが良いというわけではなく、特にビールなどは6本パックほうがニーズが強かったという。Amazonはそのようなニーズに対応するため、まとめ買いストアという特集ページを開設した。
そのような改善を続けたためか、Prime Nowの利用者数はサービス開始から増加し続けており、新規利用者の実に6割以上がリピート購入に至るそうだ。