建設現場での使用シーンを想定した細かい工夫「モノタロウ」
少数派として、DIYをしているユーザーが電動工具等を購入することもあると思いますが、大多数は、仕事で使う材料や作業用具を購入するスマホサイトです。業界ならではの工夫も当然ありますが、ユーザーがサイトを使うシーンを十分に想定している点が、モノタロウのスマホECサイトの特徴だと考えます。
たとえば、「当日」アイコンを商品ごとに表示しています。これにより、ユーザーはどの商品を「当日」入手できるのかを知ることができます。現場に行ってみると、思ったより交通量が多く、「立入禁止」のマークを置きたい。モノタロウからの配送を待ったほうがいいのか、買いに行ったり、会社の倉庫に戻ったほうがいいのか、次の手を打ちやすくなりますよね。
また、お届け先住所を複数指定することができます。通常のECサイトでは自宅に届けてもらうのが普通ですが、モノタロウの場合は、現場に届けるシーンも多いのでしょう。また、現場が終わったら、その住所は必要がなくなるはずなので、簡単なフローで住所を削除することもできます。
会員登録フローにおいても、細かな工夫が散見できます。一般的にECサイトでは、名前入力欄は「氏名」か「名前」ですが、このサイトの利用は仕事中であるから(もしくは仕事中でなくとも仕事に関係する商品を購入するので)「担当者」と表記されています。
住所ではなく「御社所在地」と書かれていたり、ユーザーが任意で入力する納品書向けの特記事項欄やお客様注文番号欄もあり、業者である購入者が自社管理しやすくなるような工夫が随所に見られます。1つひとつは小さな工夫かもしれませんが、こうした積み重ねにより、全体的に親切感を創出することに成功しています。
また「出荷方法選択」があり、(そろったものから出荷)もしくは(まとめて出荷)の選択が可能です。注文した内容によっては、「急がないでも大丈夫」という商品もあれば、「ないと仕事が遅延する」というものもあるでしょう。複数回送るとなると送料のサービス設計が必要になりますが、ユーザーの満足感、安心感につながるサービスだと言えます。
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