ルノー・ジャポンとcommonが業務提携契約。自動車販売のDX(デジタルトランスフォーメーション)に資するSaaS型ビジネスアプリケーション『Nigoori』を開発する。
『Nigoori』は、自動車販売会社が自動車の販売・在庫管理に用いる荷繰り表を改良したSaaS型ビジネスアプリケーション。作業者と管理者の負担を軽減するようなユーザーインターフェースに、経営を支援する分析機能を備える。
国内外の自動車販売会社はほぼすべて同じような荷繰り表をエクセルで作成して、車両の販売・在庫の管理をしているが、エクセルで扱うにはデータが多すぎることで、作業負荷がかかり、必要な分析作業がなされないという課題があった。
また、本来、荷繰り表は車両ステータスの変更に同期して作成されるものだが、エクセルでの管理上、車両ステータス情報との泣き別れもあり、実績値との齟齬や重複・膨大な転記作業などが発生していた。
ルノー・ジャポンは、現経営体制に移った2012年以降、着実に販売台数を伸ばしてきたが、膨大なデータの効率的な取り扱い・活用方法についての課題意識を持っていた。ルノー・ジャポンはDXを実現し、業務負荷の軽減、販売機会損失の削減、販売在庫の適正化を狙う。
業務提携に当たり、ルノー・ジャポンはcommonに対して業務・経営課題の共有を行い、commonはこれらの課題解決を開発中のシステムに盛り込むことを検討する。また、commonはシステム提供のみならず、既存業務改善の提案も実施。 『Nigoori』の開発完了後は、国内外の自動車販売会社に向けてサービス提供を開始する。