家具・家電のサブスクリプションサービス「CLAS(クラス)」を運営する株式会社クラスは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、モノフルのグループ会社などを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約21億円の資金調達をした。 これにより、累計資金調達総額は約28億円となった。
今回の資金調達により、採用・組織体制を強化し、サービス提供エリアおよび取り扱いジャンルと商品点数を拡大、サブスクのマーケットプレイスとして加速する。必要なときに必要なものをレンタル、不要になったら返却する、循環型の「所有しない利用」を促進することで、変化に応じた“最適空間”を提供し、QOL(生活の質)を向上させるとともに、持続可能な社会の実現を目指し、環境負荷軽減に取り組む考え。
クラスは、「“暮らす”を自由に、軽やかに」というビジョンを掲げ、変化に応じた最適空間の提供を目指し、個人・法人向けにサービス展開。 2021年8月にサービス開始3周年を迎え、テレワークの普及や自宅時間の増加、オフィス環境や働き方の変化により、毎年3倍を超える成長を遂げている。
100社を超えるメーカーの商品と、100点ほどの自社プライベートブランド家具を取り扱い、ユーザーが気軽に発注や交換できて最小負担で利用できる場を提供、メーカーは一切の手間なく簡単に出品して継続的に収益を得ることができる環境を整えてきた。
返却品には専門のリペア職人によって修繕やリフレッシュを施し、再貸し出し可能な状態にして次のユーザーに使ってもらい、商品を廃棄せずに循環することで、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」の達成に貢献している。
ユーザーは所有せずに必要なものを必要な時だけ利用する「持たない消費」、メーカーは商品を売ったら終わりではなく「継続的に収益を上げるビジネス」への参入、それぞれの立場での「所有しない利用」へのニーズが高まりつつある。
このたび調達した資金を活用し、サービス提供を全国展開するため、各主要地域での商品発送と返却品回収の物流体制の構築に加え、倉庫管理のDX化をより推進。メーカーと事業収益を分配するレベニューシェア契約を積極的に結び、取り扱いジャンルと商品点数を拡大の上、個人・法人の商品を共通化したカートシステムを強化し、サブスクマーケットプレイスとして加速する。また、これらの実現のため、2023年までに200名規模へ向け採用・組織強化する。