ペイパルは、あと払いサービス「ペイディ」を提供している株式会社Paidyを3,000億円(約27億米ドル)の現金で買収することを発表。ペイパルは今回の買収により、日本国内の決済市場で機能やサービスを拡充することで存在感をさらに高めていく考え。
Paidyが提供するあと払いサービス「ペイディ」は、消費者がオンラインで商品を購入し、利用金額を翌月にまとめてコンビニエンスストアや銀行振込等で支払うことができるというもの。同社は、独自の技術を駆使することで信用スコアを算出し、取引を引き受け、加盟店への支払いを保証する。さらに、消費者が快適で安全なオンラインショッピングをできる環境を提供し、加盟店のコンバージョン率、平均注文額、リピート購入の向上に寄与している。
Paidyは「3回あと払い」など革新的なサービスをスピーディに開発することで、現在アカウント数は600万を超え、主要なグローバルブランドやECモールとの戦略的パートナーシップを構築してきた。さらには、「どこでもペイディ」の提供開始によってペイパル、その他のデジタルウォレットやQR決済との連携を実現し、自社のプラットフォームを超えてオンラインおよび実店舗で利用できる加盟店を拡大している。
ペイパルによる買収後もPaidyは、「ペイディ」ブランドのもと、これまでと変わることなく現在のビジネスを継続し、顧客および加盟店に多様な買い物サービスを提供していく考え。なお、Paidyの創業者で代表取締役会長のラッセル・カマー氏、Paidyの代表取締役社長兼CEOの杉江陸氏は、引き続きPaidyの組織を率いていく。
本案件は、規制当局の承認の取得など、通常の取引完了条件に伴って、2021年第4四半期に完了する予定。