楽天グループは、東京都八王子市にある大型物流施設「Landport多摩」の全フロアを賃借し、物流センターを新設すると発表。同センターは、延べ床面積約5万平米で相模原ICから約8.5kmの場所に位置する。稼働開始時期は2023年内を予定している。
同社は現在、「楽天市場」に出店している店舗の商品保管から出荷までを担う、総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の物流センターや、「楽天ブックス」など直販サービスの物流センターを運営している。ECの需要拡大にともない、既存の物流センターの稼働率がさらに上昇すると想定し、新たに複数の物流センターを開設する計画。
物流センターの新設について同社は、EC物流の健全化を目的とする「ワンデリバリー」構想の一環だとしている。楽天市場出店者の物流プロセスを同社が包括的に管理・支援することで、出店店舗の安定したEC店舗運営に寄与するほか、物流センターの省人化・自動化など、物流の効率化に取り組む。
なお、物流拠点の運営などを担う楽天グループの物流事業は2021年7月1日に、楽天グループと日本郵便が共同運営するJP楽天ロジスティクス株式会社へ承継される予定。