近年、個人間売買(C2C)市場は、スマートフォンを利用した、より手軽に売買ができるサービスへとシフト。オークション(入札)で落札スタイルではなく、決まった価格でスピーディーに売買ができるフリマ型取引が人気を集めている。
株式会社Fablicは、2012年7月にフリマアプリとして「FRIL(フリル)」の提供を開始し、ダウンロード数は累計500万超。ファッションや美容用品のジャンルに注力し、10代後半から20代を中心とした多くの女性から支持を集めている。
一方の楽天も、2014年11月からスマートフォンでの利用を中心としたフリマアプリ「ラクマ」を提供し、各ジャンル均等に幅広いユーザー層を獲得している。楽天は、「FRIL(フリル)」を提供する株式会社Fablicの発行済み全株式を取得し、完全子会社化した。7月末時点での両社サービスにおける月間流通総額は合計で数十億円規模にまで成長している。
今後、相互送客などにおいて補完し合いながら、より効率的に顧客基盤の強化・拡大に取り組む。具体的には、「フリル」においても「ラクマ」と同様に、楽天会員IDによるログインを可能にしたり、「楽天スーパーポイント」を活用したポイントキャンペーンを実施したりする予定だ。