ポルシェが12年連続1位
J.D. パワーは、2016年米国自動車商品魅力度(Automotive Performance, Execution and Layout 、略称APEAL)調査を発表した。今年で21年目となる本調査は、新車に対する愛着や期待感などから新車の魅力度を調べる業界のベンチマーク調査の役割を果たしている。ユーザーは、アクセルを踏んだ時に感じるパワーから運転席に座った時に感じる快適さや高級感まで、77の項目で車を評価し、その合計(1,000ポイント満点)が総合APEALスコアとなる。
今回の調査では、ドライバー・アシスト技術が、自動車の商品魅力度を大幅に向上させていることが明らかになった。たとえば、死角モニタリングや低速域衝突回避などの安全装備を搭載している新車は、このような技術を搭載していない車両と比べて総合APEALスコアが大幅に高くなっている。
ブランド別ランキングでは、ポルシェが877ポイントで12年連続第1位となった。第2位はBMW(859)、第3位は同率でジャガーとメルセデス・ベンツ(852)、第5位は同率でランドローバー、レクサス、リンカーン(843)が入った。
ノンプレミアム系ブランドでは、フォルクスワーゲン(809)が最も高く、ミニ(808)、起亜(807)、フォード(803)、ラム(803)、GMC(802)が続いている。
満足度が高いと、他者への推奨意向が90%に
また、APEALスコアが平均以上(801ポイント以上)で、新車を購入またはリースしてから90日以内に不具合を経験していないユーザーのうち、90%が購入モデルを他者に「必ず」勧めると回答している。
その一方で、APEALスコアが低い(800ポイント以下)ユーザーでは、車両の不具合を経験していなくても、推奨意向は64%に低下。不具合を1件以上経験したユーザーでは、推奨意向は49%と著しく低下する。
【調査概要】
今年で21年目となるAPEAL調査は、新車に対する愛着や期待感などから新車の魅力度を調べる業界のベンチマーク調査の役割を果たしている。ユーザーは、アクセルを踏んだ時に感じるパワーから運転席に座った時に感じる快適さや高級感まで、77の項目で車を評価し、その合計(1,000ポイント満点)が総合APEALスコアとなる。
APEAL調査は、新車購入(もしくはリース契約)後90日以内にユーザーが経験した不具合に焦点を当てたJ.D. パワー初期品質調査SM(IQS)と対をなすものである。2016年の米国APEAL調査は、2016年型の新車(自家用車およびライトトラック)を購入もしくはリース契約した80,000人以上の対象者に、購入(またはリース)後90日を経てから調査した回答を基にしている。本調査は、2016年2月から5月にかけて実施された。