「FinTech 共通API」は、FinTechサービスと既存のインターネット・バンキングをアプリケーション間で接続し、残高照会、入出金明細照会、口座情報照会といったインターフェースを含むAPI群。APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の仕様に基づいており、オープンかつ汎用的なことが特長だ。
このAPIを利用すると、画面情報のやりとりではなくアプリケーション間を接続するため、銀行側の画面変更にFinTechサービスが即座に対応できず、エラーが発生するといったことがなくなる。また、FinTechサービスと各銀行のサービスとのインターフェースを個別に設計する必要がなくなり、開発に関する時間とコストを削減できる。
セキュリティーについては、オープンな認証プロトコル「OAuth」により、利用者のIDやパスワードを銀行が認証した上で、FinTechサービスの利用を許可する仕組みとなっている。