矢野経済研究所の調査によると、2015年度の国内におけるECサイト構築市場規模(事業者売上高ベース)は226億3000万円(前年度比106.5%)となることが見込まれる。スマートフォンの普及などを追い風にEC市場が拡大基調にある中、オムニチャネル対応などを契機とするEC事業者の旺盛なIT投資意欲に支えられて、着実に成長を続けている。
今後の市場は、ASPカートのシェア拡大による低価格化が進むことにより、金額ベースの伸びは微増トレンドとなるものの、2020年度のECサイト構築市場は285億3000万円(2015年度比126.1%)に達すると予測している。
一方、2015年度の国内におけるECサイト運営代行市場規模(事業者売上高ベース)は15億5000万円(前年度比129.2%)の見込み。国内EC市場の拡大に加え、海外でのEC販売への対応強化を模索するEC事業者においては、今後も運営支援およびアウトソーシング需要は高まるものと見られる。2020年度のECサイト運営代行市場は25億9000万円(2015年度比167.1%)になると予測している。
【調査概要】
1.調査期間:2015年10月~2016年1月
2.調査対象:ECサイト構築及び運営代行サービス/ソリューション提供事業者、その他関連企業等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
ECサイト構築市場とは:
本調査におけるECサイト構築市場では、パッケージやSaaS、ASPカート、その他オープンソースやフルスクラッチでのECサイト構築ソリューションを対象とした。
ECサイト運営代行市場とは:
本調査におけるECサイト運営代行市場とは、ネットショップ(ECサイト)の運営全般(注文管理、顧客管理、物流代行、在庫管理、販売代行等)を代行するためのソリューションを対象とした。