これまでAmazonの仕入先は、バイヤーを通して契約を結び、商談で価格などを決めて商品を卸していた。2月1日にスタートした「Amazonベンダーエクスプレス」は、セルフサービスで商品情報などをオンライン登録し、Amazonのフルフィルメントセンターに送付することによって、登録から発送まで最短1日でAmazonの仕入先として取引が開始できる。
アメリカでは2014年6月から、「Amazonベンダーエクスプレス」の提供を開始しており、ドイツ、イギリスに続き、日本が4か国目。これによって、バイヤーを介することなくオンライン上のセルフサービスで仕入先として登録し、小規模でも簡単にAmazonでビジネスをすることができるようになる。
このサービスは、Amazon上の類似商品の価格などのビッグデータを活用することにより、商品の卸売価格がオンライン上で明確にわかることが特徴だ。さらに、Amazonが商品の保管・管理、販売、発送、返品、利用者からの問い合わせなどに対応するため、仕入先が効率的に販路を拡大することが可能になる。また、Amazonへの商品送付には着払いを利用できる。