ニールセンは、9月のスマートフォン視聴率データをもとにアプリの利用状況を分析した。スマートフォンの1人あたりの月間利用時間をみると、2015年7-9月の平均では1時間49分で1年前よりも約4分増加。アプリからの利用時間は1時間28分で約6分増加し、ブラウザからの利用時間は23分で約2分減少している。アプリとブラウザのシェアをみると、アプリ78%、ブラウザ22%と1年前と比較してアプリの利用時間が3ポイント増加。スマートフォンの利用時間の増加はアプリの利用時間が牽引していることが明らかになった。
アプリ総利用時間のシェアのランキング1位は「LINE」で、スマートフォンアプリの総利用時間のうち約10%のシェアを占めている。全体では、「コミュニケーション」「ソーシャルネットワーク」カテゴリーに属するアプリがトップ10に5つランクインし、合計のシェアは27%。10位以降も加えるとコミュニケーション系のアプリに費やされた時間は、スマートフォンアプリ利用時間の約35%となる。また、34歳以下の総利用時間シェアのランキングでは、若い女性に人気の「Instagram」「メルカリ」がそれぞれ8位、9位にランクインしており、世代によって利用時間の長いアプリが異なっている。
総利用時間トップ3「LINE」「Twitter」「Facebook」の総利用時間に占める時間帯ごとの割合をまとめたのが以下のグラフ。生活時間の中心である朝6時から23時まではLINEの利用時間が長く、0時から5時までは「Twitter」が長くなっている。「Facebook」と「Twitter」は朝5時から11時まではほぼ同じ動きをしているが、正午以降は異なっている。