調査元がピックアップしたファッションECサイトの訪問者数ランキングは、「ベルメゾンネット」、「ニッセン」、「ユニクロ」がトップ3に。トップ10のうち半数がカタログ通販サイトとなった。
トップ3を比較すると、各サイトともに直帰率が20%前後と低く、平均滞在時間は約10分に。購入者に絞って平均滞在時間を見ると「ZOZOTOWN」は30分を超え、ほか2サイトも、訪問者と購入者を比較すると約2~3倍に伸びている。
サイト訪問回数を集計し、ユーザー1人当たり訪問回数(訪問頻度)で見ると、1位は「通販・テレビショッピングのショップチャンネル」、2位「QVCジャパン|世界最大級のテレビショッピング・通販」、3位「ZOZOTOWN」に。TV通販と連携している1・2位は、3カ月間で1人当たりの訪問回数が10回超となっている。
調査元では、3位に入った「ZOZOTOWN」、「スタイルクルーズ」「ワールド オンラインストア」「Stylife」などは、各アパレルブランドのファンが、新作やセールのチェックなどでリピート訪問していると分析。
4位にはニッセンが運営する「アウトレット通販 BRANDELI」や、「ギルト」「ファミリーセール グラムール」等、会員制のアウトレットやセールサイトが、上位に複数ランクインしている。
サイト訪問者の属性を見ると、性別はいずれも女性の割合が高めだが、「ZOZOTOWN」は男性比率が37%に。年代では「ZOZOTOWN」は20代~30代が56%、「ショップチャンネル」は50代~60代が67%を占めた。
集客構造を見ると、「ショップチャンネル」や「ZOZOTOWN」は、「お気に入り(ブックマーク)/履歴」経由の流入が30%超え、「BRANDELI」は最初にメルマガ登録をしてセール会場へ誘導するつくりであることから、「メール経由」の流入が27%となっている。
また「ZOZOTOWN」では、「自然検索」経由の流入割合が47%と高い。検索キーワードはサイト名の「ZOZO」をはじめ、各アパレルブランドの名称やアイテム名など。調査元では、「旬のキーワードを的確にとらえたSEO対策が、有効に機能している」と見ている。
本調査は、同社のサービス「VALUES eMark+」を使用し、2015年1月~3月のサイト訪問者数、訪問回数を集計し、訪問頻度ランキングを作成。訪問頻度の高い上位サイトについて、サイト基本指標、ユーザー属性、集客構造を比較検証した。