ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOと服のお直しサービス「キヤスク」を運営するコワードローブは、ZOZOが展開する生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を通じて、ファッションブランドがZOZOTOWN上でインクルーシブウェアを受注販売できるサービス「キヤスク with ZOZO」を2024年8月10日に開始する。
また、サービス開始にともない、キヤスク with ZOZOで展開するアイテムの第1弾として、車椅子ユーザーの悩みに応えるインクルーシブウェアをZOZOTOWN上で販売する。
インクルーシブウェアとは、障がいの有無や体型の違い、性別などに関係なく、誰もが便利に使える「インクルーシブデザイン」の考え方を取り入れた服を指す。今回、ZOZOの生産支援プラットフォーム・Made by ZOZOと、障がいや病気のある人への服のお直しオンラインサービスを提供するキヤスクが協業し、ファッションブランドに向けたインクルーシブウェアの受注生産サービスを立ち上げたとのこと。
キヤスク with ZOZOの3つのポイント
服のお直しサービス「キヤスク」の知見を活かし、障がい当事者を含めたすべての人が着やすいデザインに
第1弾として開発されたのは、車椅子ユーザーの悩みに応えるパンツ。足に障がいがあっても着脱しやすくするために「腰から裾」または「腰から膝」まで開閉できるファスナーをパンツの両脇に取り付けている。加えて、「床ずれ」が発生し、体重により圧迫される部分の皮膚が傷つくのを防ぐため、臀部には縫い目を作らない設計となっている。
Made by ZOZOの仕組みを活かした受注生産方式での販売
Made by ZOZOは、ZOZOTOWNでの受注後に最低1着から生産し、最短10日で発送できる生産支援プラットフォーム。デジタルでサプライチェーンを一気通貫し、異なるデザインの商品を同時に生産可能にする。これにより、「販売してから作る」受注生産方式を実現する。なお、キヤスク with ZOZOのアイテムは、ZOZOTOWNで受注後、最短14日で発送となる。
マルチサイズ対応により、最大56サイズ展開で販売が可能
マルチサイズとは、顧客がZOZOTOWN上で身長・体重を選択するだけで、豊富なサイズ展開の中から体型にあったサイズのアイテムを購入できるサービス。ファッションブランドは縦と横で異なるサイズの商品を生産できるため、最大56サイズの商品展開が可能となる。