BASE株式会社が運営するネットショップ作成サービス「BASE」は、2024年夏に、ショップ間ドロップシッピング機能「販売パートナー App」を提供開始する。これは、「BASE」を利用するショップ間で、委託販売連携を可能にする機能。商品製作が得意な「ブランドショップ」とセールスが得意な「セレクトショップ」が連携することで、商品製作への集中や、販促強化など、それぞれの強みを生かしたネットショップ運営が可能になるとのこと。
同社は、2024年夏の本Appリリースに先立って、「ブランドショップ」が委託販売対象とする商品を登録し、それに対して「セレクトショップ」が該当商品の委託販売申請ができる出品・連携機能を、2024年7月4日より提供開始した。
「販売パートナー App」の概要
「販売パートナー App」は、「BASE」を利用するネットショップを対象に提供される拡張機能「BASE Apps」の一つ。「BASE」を利用するショップ間でのドロップシッピング(在庫を持たずにネットショップを運営できるビジネスモデル)を実現する。商品を制作・販売する「ブランドショップ」と、「ブランドショップ」の商品を委託販売する「セレクトショップ」をマッチングすることで、「セレクトショップ」が在庫を持たずに「ブランドショップ」の商品を販売できる。
商品の製作・在庫管理・発送作業は「ブランドショップ」が行う。そのため、集客・販促が得意なほうや、広告・宣伝などのマーケティングが得意なほうが、「セレクトショップ」としてネットショップを開業するといった活用ができる。
まずは出品・連携機能までの一部機能から提供される。2024年夏中に、「セレクトショップ」で「ブランドショップ」が許可した商品の販売までできるフル機能が提供される予定。
なお、同Appを通じて商品が売れた場合、「BASE」 のサービス利用料・決済手数料は「セレクトショップ」が支払う。また、同Appを通じて委託先の「セレクトショップ」経由で商品が売れた場合、「ブランドショップ」には商品代金の5%のApp利用手数料が発生する。
「ブランドショップ」から「セレクトショップ」への報酬
同Appを通じて委託先の「セレクトショップ」経由で商品が売れた場合、「ブランドショップ」は、あらかじめ設定した報酬を「セレクトショップ」に支払う。報酬の金額は、商品ごとに報酬率を決められる。商品代金の10%〜70%の間で設定可能。
「販売パートナー App」の特徴
- 「ブランドショップ」にかかるApp利用手数料は、商品が売れた際のみ発生する。固定費は不要で、「セレクトショップ」に集客・販促を任せられる
- 「セレクトショップ」は、販売することが役割。商品買取や在庫管理、発送作業は不要。商品が売れた際に報酬を得られる
今後の展開
- 「セレクトショップ」が委託販売する商品を「YouTube ショッピング」連携機能などで発信できるよう、機能を開発
- 著名人・インフルエンサーにショップの自社商品がピックアップされやすくなるような協業、外部ネットワークを拡大。ショップとインフルエンサーの双方にメリットのある仕組みを構築
- 越境EC系の機能と連携し、海外のインフルエンサーが地域の逸品を全世界へ発信する仕組みを構築
- 「テイクアウト App」などのオフラインの販促機能と連携し、オフライン販促も強化