ゼンリンは、ヤマト運輸の協力のもと、各社の荷物の配送状況を一括管理する「共同配送システム」を構築した。複数の物流事業者の荷物を、地域の配送を担う事業者がまとめて配送する新たな物流モデル「共同配送」の実現を目指す。
同システムは、埼玉県秩父市において、ヤマト運輸、西濃運輸、福山通運の3社の荷物を集約し、地域の事業者が個人宅などの配送先まで配送するサービス「おむす便」で、実運用を開始した。
「共同配送システム」概要
地域の配送を担う事業者は、専用の端末を操作して荷物に貼付された配達伝票のバーコードをスキャンし、各種情報をシステムに登録する。情報はクラウドを通して共有され、各物流事業者はブラウザ上で荷物の状況を確認できる。
システム利用の流れ
ゼンリンは、スマート物流に向けた取り組みとして、全国の物流課題を抱える自治体や地域の配送を担う事業者の課題解決に向け、ヤマト運輸と連携。共同配送サービスおよび共同配送システムの水平展開を目指すとしている。